【ネタ】渋谷のハロウィンが変態仮装行列と罵られたからには完全変態じゃなければ良いのではないか!

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渋谷のハロウィンが2018年にはとんでもない惨状になった。

逮捕者が13人。

他にもゴミの散乱や吐瀉物の放置など軽犯罪のオンパレード。

周囲の施設は集客がガタ落ち、朝には掃除もしなければならない。

おまけに破廉恥極まりない服装の人々もいたり。

そんな人を狙う軽薄な人々がいたり。

そんな惨状を嘆いた渋谷センター商店街復興組合理事長はこう言い放った。

ハロウィーンじゃなく変態仮装行列ですよ!」

まあ、そう言われても致し方ないですね。

惨状は惨状だし、言い逃れもでき・・・

ん?

んん?

変態・・・

変態!!!!!!!!

そうつまり、

変態じゃなければこう言われる筋合いはないのではないだろうか!

カモン! Wikipedia!!

 変態(へんたい、metamorphosis)とは、動物の正常な生育過程において形態を変えることを表す。昆虫類や甲殻類などの節足動物に典型的なものが見られる。

 変態でなければ良いのです!!!

という言い訳をしていこう。

 

目次

1.完全変態でなければ良いのではないか?

変態仮装行列

まずはこのインパクトある語感の良い言葉を分解して考えてみよう!

変態・仮装・行列

この言葉はこの三要素で構成されている。

つまり、このいずれかを否定すればこの造語は成り立たなくなるわけだ。

・仮装

これを否定するのは難しい。

まずもって、ハロウィンとは仮装するものである。

それを否定するとはハロウィンのアイデンティティを揺るがすがごとき愚行である。

・行列

これまた否定するのは難しい。

ハロウィンとは、西洋妖怪に仮装した子どもたちが集団で各家庭を練り歩き、

「悪行をはたらかぬ代わりに甘味を献上せよ」

と脅迫する慣習である。

これが行列を否定してしまっては単体行動を行わざるを得ず、可愛らしいジャック・オ・ランタン一体では脅迫の効果が薄れてしまい、「どうせ菓子など貰えぬ」と斜に構えた西洋妖怪が現れ始め、いずれハロウィンは廃れる。

・変態

これを否定するのは滅法簡単である。

つまり、変態でなければ良い。

紳士であればよい。紳士たれ、ハロウィンの人々よ。

けれど、難しいのだ、紳士であるのは・・・

だったら、変態の意を転換しよう!

つまるところ、変態だからこそ、これは成り立つわけだ。

だったら、不完全な変態であればこう言われないのではなかろうか?

なぜなら不完全なのだから!

不完全なものは認められない、この世界。

ちなみに、不完全変態とは?

カモン! Wikipedia

蛹を経ず、幼虫が直接成虫に変態することを完全変態という。昆虫の基本的な変態様式で、この場合の幼虫は、完全変態をするものと区別するため、通常は「若虫(じゃくちゅう、わかむし)」と呼ばれる。中でもセミ、カマキリ、トンボ、バッタ、ゴキブリなどが代表的な例である。

一応、完全変態の方も紹介しておこう!

幼虫が成虫になる際、いったん運動能力を著しく欠いた(さなぎ)と呼ばれる形態をとり、蛹から脱皮して成虫が現れる。すなわち、

卵→(孵化)→幼虫→(蛹化)→蛹→(羽化)→成虫

という段階を経るものを完全変態という。チョウ、ハチ、ハエ、甲虫などが該当する。

 そう、つまり不完全変態たれ、ハロウィンにうつつを抜かした諸氏。

一時ばかりの西洋にかぶれた軽佻浮薄の夢を見よ、不完全変態としてな!

では、具体的にどうすればいいのかというと・・・

 

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こうである。

完全変態である。カマキリの仮装などはもってこい。

この仮装であれば変態仮装行列と呼ばれることはない。

呼ばれたとしてもこう返せば良い。

「なにを言う! 我こそは不完全変態なり! しかとこの仮装を御覧じろ!

 批判したいがためとはいえ言うに事欠いて変態とは!

 それを言にするならば、むしろ完全変態仮装行列と呼ぶがよい!」

などなど反論の言葉ならいくらでも口を突いて出よう。

もはや変態仮装行列とは呼ばせまい。

ちなみに、カブトムシなどはアウトです。

 これは完全変態です。

完全な変態です!

二回言いました。

カブトムシやアゲハチョウの仮装はもう完全変態なので、変態仮装行列と言われても言い逃れ不可能です。

 

2.不変態、無変態であれば文句は言わせない!

 さあ、それでも食い下がる咀嚼筋の強い御仁もおられよう。

つまり、

「不完全変態でも変態であることに変わりないではないか!

 不完全だろうと変態は変態である。

 パラダイムシフトでもコペルニクス的転回でもなく変態は変態だ」

との論である。

これを言われると弱い。

完全変態も変態の一形態であり、変態は変態である。

完全変態は完全なだけであり、変態という観点から見れば不完全変態も容貌が変貌する変態であることに変わりはない。

さあ、ここで私が口にするであろう「変態」数か月分を消費したが、それは気にせず続けていこう。

完全変態も変態である。

イコール

完全変態だけでは変態仮装行列と呼ばれても仕方ない面がある。

なんと!

これではこのエントリーの根幹が揺らぎかねない。

揺らいだところで大した被害も二次災害も起こりはしないが・・・。

しかし、これに対して確実な反論を聡明たるWikipedia様は用意されておられた。

 成長過程で形態がほとんど変化せず、脱皮によって大きさだけが成長することを不変態あるいは無変態という。シミ・イシノミのみ。幼虫・成虫共、交尾・産卵可能。

不変態・無変態である。

これならばもう、もう変態ではあるまい!

不である! 無である!

もはや我々は変態に対して反対的な言葉を備え付けることによって、変態ではないことを主張できる時代に突入したのである。

ただ・・・昆虫に限定した場合はシミ・イシノミしかない。

これは手痛い。この仮装はひどく困難を極める。

可愛い画像を探したのだけれど見付からなかったので可愛い似たイメージ

 

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ピクミン3よりヨロヒイモムカデ様

 

はい、人間には無理です。

言っておきますが、本来のシミはこれ以上に不気味です。

けれど!

これさえ乗り切れば不変態、無変態の完成だ。

そうなればもはや完全に変態仮装行列などとは呼ばれまい。

・・・

・・・・・・

なお、哺乳類や鳥類、爬虫類のように、基本的な体の構成は変わらず、各部分の発達によってその比が変化する程度で、連続的に形態が変化して成体になる場合には変態とは呼ばない。

こ、これは・・・

つまり・・・

人間であれば変態とは呼べない!!! だと?????

人間とは元来、繁殖を効率的に行うため、年中繁殖期となれるように文化を発展させる手法を取ってきて、ついに年中繁殖期でいられるようになった。

それが、変態ではないとは・・・

はっ、つまり人間は人間の仮装をしている内は変態ではない!

恋愛感情という性欲に付随する情熱的慕情に身をやつし、その内なる動物的本能に身を委ねた時にこそ、人間は人間の仮装を脱ぎ捨てた変態となるとでも言うのか!

なんと哲学・・・

Wikipedia様はさすがですなぁ!

 

3.やってみよう

さあ、やってみよう!

つまり、このような仮装をすれば良いのだ。

完全変態、もしくは不変態、無変態。

あるいは、つまらぬけれど、人間などの哺乳類、鳥類、爬虫類といった変態を行わない生物の仮装を行えば良い。

これでファイナルアンサー。

これらの仮装をしておれば、いかなる理由があろうと仮装行列とは呼ばれることこそあれど、変態仮装行列と呼ばれるいわれはなくなる。

では、実践していこう!!!!!!

レッツ・非変態仮装行列

 

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まずはみなさん大好きカマキリの仮装です。

カマキリは不完全変態なのでこれは許容されますね。

ちなみに、AMAZONとかでも売ってるので案外楽に手に入ったりするぞい。

結構簡単に変態じゃなくなるのは可能だったりするのです。

 

 これを着ればもう変態仮装行列とは言わせない!

言わせるにしても完全変態仮装行列である。

変態仮装行列という唾棄すべき名誉はこれで返上できるわけだ。

さあ、どんどんいこう!

 

 ファッ!!!!!??????????????

ちょっと思い付きで貼ってみたけど結構グロイなこのアニマルマスク。

馬の頭であれば変態とは言えないだろう。

なにせ・・・

哺乳類は変態しないのだからなァア!!!!!!!

変態しないのであれば変態とは必ず言えない!

これはカマキリなどという不完全変態による不完全な変態仮装行列の否定ではなく、完全無欠な変態仮装行列の否定である。

さてさて、大詰め、最後の仮装はコレだァ!

 

 そう・・・ニンゲン。

人間こそが、変態仮装行列を否定する最強の仮装である。

人間は変態を行わない。

人間社会に属する人間らしき理性を持つ限りは変態とは成り得ない。

動物と化し、生殖本能に身を焼かれてこそ、変態となる。

つまり、人間社会で人間の皮を被ればこそ、真に「変態でない」と言えるのである。

まことの変態は、人の内に眠る本能。

それを抑えられぬが故の変態仮装行列パーティー

なればこそ、かの邪知を抑え、人間らしき皮を被るこそ変態仮装行列に終止符を打つと知れ。

お後がよろしいようで。

 

・・・あ、ちなみに上のダヴィンチの絵、ポスターで売ってるらしいよ!

あとで買おうっと!!

社会人になってからSEをやっているけれど、勤務先さえ選べば叫ばれているほどブラックじゃないよって話

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SE(システムエンジニア

世間ではブラック企業体質が蔓延していると考えられがちな職種です。

まあ、当たり前っちゃ当たり前ですけど、会社さえ選べばそんなこたありません。

とはいえ、確かにこの数年間SEをやってきて

「こらぁブラックにもならあなぁ!!」

と思うようなところもあったので、その辺について書いて行こうかと思います。

と同時に、ブラックになりそうな職種SEの特徴も見ていきましょう。

ぶっちゃけ、ブラックになる理由ってのは管理面の話と、人員と、あとは不良です。

不良です!!!!!!!!

大事なことなので二回言いました。

不良なんですよ、ブラックになる原因ってのが!(三回目)

きっと、他の職種ではブラックになる理由は上司だったり管理だったりがほとんどなのでしょうけれども。

SEではそれに加えて不定期で予測不可能な不良があるので、よっぽどブラックになりやすく、ブラックだと思われやすいんでしょうなぁ。

 

目次

 

1.不良こそがSEがブラック化する主要因

システムエンジニアってのはまあ、よく言葉は出てきますけれど。

これ、実際のところIT関連でプログラミングとかする職種全般ですよ。

「SEとはこれだ!」と断言できるようなものはなく、基本的にパソコン使ってプログラミングしたりシステム保全したり、あるいはハード機器を保全したり、って感じのIT関連全般のことを指しています。

ちなみに僕は、プログラミングする方ですね。

既存のとある日常的に使われている機器のプログラムやデータを、仕様変更やバグなどに対応していくような業種ですよ。

さて、そんなSEがブラックだと言われる主要因は何度も言っていますが・・・

不良です(涙目)!!!!

最大の要因はこれ以外にはない!

基本、ブラックと言えば上司による人員管理や労働の強要といったもの。

確かにそれもあるでしょう。

けれど、それはSE以外の会社でもままあることで、これ一つ取り上げたところでSEがブラックの代名詞のように扱われる理由にはなりません。

そこで出てくるのが、不良。

不良対応! そして納期!!!

 

1-1.不良ができるまで

まず、不良ってのはなんなのか?

広義的な不良というのは以下の二種類があります。

1.新たに発見された既存ソフトのバグ

2.対応、開発したソフトが上手く動作しなかった

1は狭義で言うと不良ではありませんが、場合によっては早急に対応が必要で、短期間で長時間労働しなければならなくなる要因になり得ます。

既に使われているソフトだけれど、新たにデータを加えたり、新たなテストをしたことでそれまで見つかってなかったバグが見つかることがあります。

それを修正する場合、もともと「既存だからバグがない前提の期間」でテストなど行われているので、その分、納期が短くなりがちなんですよ。

2は、どの時点で見付かったかによって不良か不良でないかが決まります。

たとえば、PC上やテスト機でソフトを検査する段階で見付かれば不良ではない。

けれど、検査に不備があったりしてそのままスルーされてしまい、実際にソフトを組み込んだ販売物のテスト段階で見つかってしまうと、不良です。

そこでも見付からなければ・・・クレームものですね恐ろしい。

んまあ、こういう感じで不良にもいろいろと段階があるのですけれど、いずれの場合も

「これ、ミスったから納期までに終わんないかも・・・」

ってことで、納期までの期間が圧縮されて長時間労働の要因になるわけです。

 

1-2.不良対応は時間が掛かる

はい、続いてこれ。

不良の対応ってのは新規にソフトを作ったり、既存ソフトを新しいデータや機能に対応させたりすることよりも時間が掛かることが往々にしてある。

これ、自分で作ったソフトがテスト段階で狂った動作したってならまだ全然対応しやすいですし、内容次第ではすぐに修正できます。

けれど、特に1-1で挙げた内の1「既存ソフトのバグ」となると面倒。

なぜかというと、これには以下の段階を踏まなければならないからです。

1.既存ソフトの動作を理解する

2.既存ソフトのロジック(どんな処理してるか)を理解する

3.どう対応するか設計する

4.制作してテスト

この段階を踏まなければならない。

この内、3,4はどんな場合でもしますけど、問題なのが1,2。

これがね、これがもう、時間掛かるわけデスヨ。

「なにこの機能、知らないんですけど???」

「はあ? なんて珍妙なロジック組んでやがるんだこいつ!!!」

「おいおいマジックナンバー使ってんじゃねえよ・・・」

このように、確認するだけでも一苦労。

知見がなければなおさら、もうサッパリですわ。

ゆえに、不良の対応は時間が掛かるんです。

 

1-3.不良は納期が短く突発対応

 最後がこれ。

1-1でも納期については書きましたけれど、改めてもう一度。

納期ってのは簡単に言うと「ここまでに完成品ちょうだいよ」という期日のこと。

これが短くなりがちなので、結果的に一日の作業量が増大して長時間労働になりやすいってのが不良対応です。

既存ソフトのバグ対応は基本的にどっかの誰かがやった実際の機体のテストなどで、新しいデータや新しいテストのせいで発見されてしまったバグの修正。

テストだっていつまででもできるわけじゃなく、商品であれば広告撃つ前、ラインに乗せる前には終わらせなければならない。

けれど、既存のソフトを組み込んだ機体のテストなんてバグがない前提で行われていますから、当然、期日も短く設定されています。

が、そこで出たバグ!!!

テストする期間も考慮して、期日のもっと前に直せるか??????

と、なってくると1-2で示したように時間も掛かるので長時間労働せざるをえない。

自分で作ったソフトのテスト段階で出た不良でもそうです。

もともと、納期や作業工数(作業する時間)ってのは、ちゃんと理解し、ちゃんと設計し、大きなミスなく、終えられる期間で設定します。

そこで大きなミス(不良)が出ちまったらもうダメですよ。

そこはもう、順調に進んでいれば問題無い期間でもミスで戻った分、長時間労働で納期まで間に合わせるしかない。

ゆえに、SEがブラック化しやすいところにはこの不良ってのが綿密に関わってくるわけです。

 

2.SEの業務形態や内容も特殊で管理が無能だとブラック化しやすい

 続いて、SEがブラック化しやすい理由の二つ目。

他の業種と比べて、SEの業務形態ってのはちょっと特殊です。

それに加えて、内容が内容なので管理が無能だとブラック化しやすい。

この辺、かなり重要なのでSEになろうとしている方は管理面などチェックしておくと良いと思います(入社前にできるとは思えないけれど)。

 

2-1.SEの業務形態は客に依存しがち

SEは雇われです。

いえ、会社に雇われているとかじゃなく、会社から別の会社の仕事をするって意味。

いわゆる下請けが大半です。

なので、客に依存しがちなんですよね、仕事内容が。

ゆえに、客先と綿密なスケジュール管理やスキルのある社員の管理、スキルのない人材の育成といった面を提携していかなければ、どれだけの仕事がどのくらいの難易度でどの程度の頻度で来るか調整できないわけです。

ですから、客先がブラックだとひいてはこちらもブラックになりがち。

客先依存であるがゆえに、誰かが辞めたり異動したりしたとしても客先とコミュニケーションが取れていなければ仕事量がそのままなんてことにもなりかねません。

そうなるともう、ブラックまっしぐらですよ。

 

 2-2.恒常的な業務ではないから管理が無能だとダメ

続いて、管理が無能だとダメって話です。

2-1でも書いたように客先と提携できない管理はもうダメなことが分かりますよね。

そして、もう一つ管理が無能だとダメな理由

「恒常的で継続的な業務ばかりではない」

たとえば、サービス業であれば一日に来た客の分を働けば良い。

ですけれど、下請けSEはどれだけの仕事が来るか分かったものではありません。

計画こそありますけれど、それはその時点で分かっている継続業務の話であり、突発的なバグ対応や、唐突な仕様変更などは加味されていないのです。

どれだけの仕事がどのくらいの量で来るかはその時になってみないと分からない。

なので、これらの仕事をどう振り分けるか、人員を確保できるか、納期は適切か、そもそも可能か不可能か、といった素早い管理職による判断がなければ、ただただ無謀に仕事が積まれていくだけという状況が生まれかねません。

管理が無能だと、そうなるのです。

こうなるともうブラック化まっしぐらか、仕事に疲れた労働者が辞めたり蜂起したりってことに繋がっていくわけです。

 

3.会社さえ選べばまったくのホワイト

 ここまでSEのブラック化しやすい理由を挙げていきましたけれど、ここでホワイトな会社も選べばあるよって話をしましょう。

ウチ、ホワイトです(ニッコリ)。

まあ、会社もそうだけど部署が良かったって感じなんですけどね。

 

3-1.我が会社のご紹介(社名は伏せますが)

ウチの会社は年々ホワイト化を目指しております。

10年ほど前まではご多聞に漏れず、SEらしくブラックだったようなんですけれども、ここ最近では徹底してホワイト化をしているようです。

某先輩「時代の流れですね~」

 僕 (いや、ホワイトとか言ってるけどやって当たり前なんすよ?)

ぶっちゃけ、僕の周りの先輩にも「昔は10時間くらい残業して~」とか言ってましたけど、そんなもん今の時代やってたら速攻で辞めますけどね。

聞くところによると、昔は今のようにデジタルデータでなく紙媒体で報告してたからコピーの時間が掛かったり、パソコンの性能が低くて時間が掛かったり・・・

まあ、無駄な時間で長時間になってたらしいんですわ!

そら改善されらぁな!

話が逸れた・・・

わが社はってか、大体の下請け会社はそうだけど、いくつかの部署に分かれていてその部署によって客先が違い、仕事内容も変わってきます。

その全体をホワイト化しようと頑張っているわけですが、部署によっては難しい。

ホワイト化の内容は、有給消化だったり、定時帰りだったり、定番のものばかりですけれどこれが最上層部から通達されてるってのが会社組織では重要らしく。

全体でそんな取り組みをしておるわけです。

・・・

ま、僕はそんなもん言われる前からやってましたけどね!

 

3-2.会社よりかは部署を選ぼう!

 本題、会社よりは部署を選びましょう。

どれだけホワイト化しようと言っていたって、会社全体でしようにも下請けSEという特性上、客先や業務内容によって可不可は大きく変わってくる。

逆に、客先や業務内容次第では全くそんな活動を奨励していないのにも関わらず、有給をMAXまで取れて定時上がりもザラなんて部署も出てくるわけです。

ゆえに、会社よりかは部署を選ぶことに注力してください。

今の職場辛いけど会社を辞めるわけにも・・・なら、異動願いとか出してワンチャン楽な部署を狙ったっていいわけです。

そこで部署の選び方!

1.管理職が若めで有能そうな人であること

2.ちょっと孤立しているっぽい部署であること

以上の2つですね。

1の管理職が若めで有能そうな人であること。

これ重要です。

若い管理職の人は老齢の人に比べてホワイトな社会に対する意識が強く、業務管理だけでなく職場全体として労働環境の管理是正などにも積極的な傾向にあります。

反対に、老齢の人は昔にブラックな職場を体験した経験から「これくらい普通だ」と思いがちで、保守的な思想を持ちがちなので労働環境の是正などには消極的です。

ですから、若い管理職ってのはかなり重要なポイントです。

次に2.ちょっと孤立しているッポイ部署であること。

これも何気に楽な部署を探す時のポイントです。

現に、僕はそういった部署を選んだ結果、ホワイトに暮らせていますからね。

部署の多さは、その会社がどれだけ業務量を多く獲得しているかが分かります。

同じ客先、同じ業務内容の部署が多いってことは、その部署は

・人材を継ぎ足し継ぎ足ししてきた

・業務量も労働者も多いと管理がおざなりになりがち

・業務量が多いということは一人頭の仕事量も多くなりがち

・手が空くとキツイところのヘルプ要員として回される可能性が高い

ってことが容易に推測されます。

逆に、孤立しているっぽい部署

・少ない人数でも十分に回せている

・管理が行き届いている

・ヘルプにはまずもって回されない

ってことが分かります。

一人頭の業務量がどれほどかは分かりませんが、少なくとも、手が空いてもキツイ部署にヘルプで回されることはありませんし、管理不足でキツくなるってこともない。

なので、孤立しているっぽい部署がおすすめなのです。

 

4.今の時代、SEは転職も楽

さて、ここまできてじゃあ、

「OMG! ブラックに当たっちまった!!!」

ってな時も大丈夫、SEなんてもんは転職がとても楽です。

スキルさえあれば・・・。

いえ、本当のところを言うとスキルなんてそこまでなくても大丈夫です。

経験年数さえあれば、相手は勝手に信用してくれます。

いやー、日本の企業っていいですねー、実際のスキルのテストとかしないんですから。

今の時代、SEは重宝こそされませんけれど、どこでも求められがちです。

C言語の経験年数があればデータ関係や電化製品とかのツールに強い。

C++C#があればより広い分野で活動できます。

javapython、jasonなどが扱えればスマホゲーム業界で食いっぱぐれません。

あと良くは知らないけれどRubyスマホゲームで強いのかな。

最近はほとんど、新しい言語はオブジェクト指向ばかりですから、特にオブジェクト指向の言語を扱える人ならまず転職には困らないでしょう。

なので、SEってのはサービス業と並んでブラックの象徴みたいに言われていますけれど、実際、ちょっと経験年数積めば転職もしやすい

ホワイト企業を探して転々とするには良い職種

と言えますよ。

ただ、それで体壊しちゃったりしたら元も子もないので、実際には業種関係なく初めからホワイトなところに入れればいいんですけどね。

【百合漫画】「やがて君になる」5巻 燈子を変えるために動き出す侑! しかし燈子は・・・ そして沙弥香さんがまた尊過ぎるんですけど

やがて君になる」5巻のレビューになります。

4巻のラストで

「私の嫌いなものを好きな人のこと、好きになれるわけない」

と、暗に「自分のことが嫌い」と言った七海燈子に対して、小糸侑は自分の秘めたる気持ちと共に「先輩を変えたい」と心に決めました。

5巻ではその続き。

行動力のある侑は燈子を変えるために早速動き出します。

これまでは燈子に振り回されて、燈子のためではないとはいえ燈子の良いように、望むように接していた侑。

ここからはいよいよ侑のターン。

侑が燈子を変えようとしていきます。

また、5巻に関しては直接的な百合成分は少ない。

キスとか抱き合ったりとか、そういったものは少ないです。

ちょっと残念だけれど、精神的な面というか感情的な面での百合的な成分はとても多いので、百合に尊さを感じるというよりは、やきもきする回ですね。

以下、ネタバレ注意の詳細レビュー。

 

↓前巻ネタバレレビュー↓

densilife.hatenablog.com

↓次巻ネタバレレビュー↓

densilife.hatenablog.com

 

目次

 

1.燈子と侑の水族館デート

第五巻の始まりのイベントは二人のデート。

夏休み。

姉の墓参りで感傷的になっていた燈子と、燈子のために生徒会劇の脚本を変えようとした侑が、二人がお互いに会いたがって、デートをすることに。

以下、前半あらすじ。

 

夏休み中。

燈子は姉の墓前にて姉ができなかったこと(生徒会劇)をすると報告していました。

「そしたら・・・私は?」

一方で侑はその頃、こよみと脚本の結末を変える相談をしていました。

新しい脚本の方向性が決まったところで、侑はこれに対して燈子がどう思うだろうと考えていました。

そんな侑は燈子に「どこか遊びに行きませんか」と誘います。

ーーーー

二人が来たのは水族館。

水族館を一通り楽しんだあと、二人はカフェでまったりします。

水族館だけじゃなく、いろいろなところに侑と行きたい。

「侑が好き」

そう言う燈子に侑は「よくさらっと言えますね」と尋ねます。

「好きって言うと安心するんだよ」

燈子は自分が姉を演じていることを自覚しているので、他の全部が自分ではない「にせもの」なのだと言いました。

「侑のこと好きな部分は私だって言い切れる」

だから、安心なのだと。

 

以上、あらすじでした。

デート中、水族館ということで会話がいつもよりも少なめで、けれど、侑が燈子の手を引っ張って歩くところなど・・・あらすじには書きにくいですが大変良かったです。

この水族館デート、何気ないようで割と重要だと思います。

夏休みが終わりかけ、二人はそれぞれの事情からお互いに会いたくなります。

ここで、初めて「侑から誘う」ってことが起こるわけですよ。

これまでは燈子から誘っていたけれど、ここでは侑から誘っている。

いや、徐々に侑のターンに回ってきたなということが感じ取れますね。

そして、水族館。

水族館での二人の話、燈子の危うさが出ています。

「侑のこと好きな部分は私だって言い切れる」

これ、百合的には最高なセリフですけれど、一人の人間として考えたときにはどうしようもなく依存的で危ういですよ。

 いや、大好きですけどね、こういうセリフ。

 

2.脚本を変えよう!(提案)

燈子を変えるために侑は脚本を変えようとこよみと計画していまして。

そして、こよみが頑張った結果、新しい脚本ができました。

(こよみの有能っぷりよ・・・)

以下、中盤あらすじ。

 

夏休み明けの生徒会。

侑はこよみと共に生徒会の面々に新しい脚本を提案します。

変更前は

「記憶喪失で自分を失くした少女が、さまざまな周囲の人から記憶喪失前の自分を聞いて、最終的に恋人から聞いた自分を本当の自分だと決める」

物語だったものの最後を

「恋人から聞いた自分を本当の自分だと決める」

から

「これまでの私と同じ人間にはなれない」

「あなたたちともきっと同じ関係にはならない」

と、自分のために自分を決める物語に変更したのです。

生徒会の面々には好感触。でも、燈子だけは「前の方が良い」と言います。

「沙弥香はどう思う?」

「私は新しい脚本でやってみたい」

同意を求めるような燈子の言葉に、沙弥香はそう答えました。

生徒会会議後、侑は沙弥香に脚本を変えた理由を尋ねられました。

「七海先輩が劇の主人公と自分を重ねてるみたいだったから・・・」

過去の自分を演じて生きていく結末が嫌だった、と侑は続けます。

「いつかお姉さんの真似をしなくて良くなる日が来るといいなと思います」

ーーー

佐伯家。

侑の思いを聞いた沙弥香は、自分が新しい脚本に賛成したことを回想します。

(小糸さんは燈子の願いを理解した上で、この脚本をぶつけた)

燈子の願いとは真逆のわがままのようなものだとしても。

(私の願いも小糸さんと同じ。燈子に変わってほしい)

(なのにどうして その願いを伝えるのが私じゃなかった)

 

以上、中盤のあらすじでした。

変更した脚本を見せるのは侑回かと思ったら沙弥香回でした。

劇の主人公は最終的に「誰かから見た過去の自分」を選んでいた結末。

それを、「今からの新しい自分を受け入れる」を選ぶ結末に変えている。

これ、燈子にとっては「姉の後を追って姉になろうとしている自分」だからこそ、変更前の劇の主人公には共感していたんですが。

変更後の結末ではお分かりの通り、燈子にできないこと、燈子の望んでいないこと、を劇の主人公を通して突きつけられている形になります。

けれど、燈子が「姉でなく燈子らしくなる」ことは侑や沙弥香の願いなわけです。

当然、燈子は拒否しますよね。

でも、ここで親友の沙弥香が燈子の同意を求める声に異を唱える。

まさか、親友の沙弥香が否定とはなぁ・・・

と、思いきや、尊いですよ、沙弥香の思考が。

(私の願いも小糸さんと同じ。燈子に変わってほしい)

(なのにどうして その願いを伝えるのが私じゃなかった)

こんなもん、負けフラグだらけの親友キャラとはいえ、この嫉妬の仕方は本当に尊いっていうか「本当に沙弥香は燈子が好きなんだな」と分かります。

沙弥香、ほんと良い。

負けキャラですけど、真摯な想いがあって、それを伝えることもできないけれど本当は誰よりも(この漫画では珍しく)「燈子を好き」なキャラなんですよね。

 

3.燈子の思いと侑の願い

最後に、脚本を変えたことで、燈子の思いと侑の願いがぶつかります。

いつもいつも良いところで引きますな、この漫画は。

以下、後半あらすじです。

 

生徒会室の外で一人、新しい脚本のセリフ練習をする燈子。

まるでこれまでの自分を否定するようなセリフの内容を言いながら、

(私のこれまでやってきたことが間違ってるって言いたいの?)

「手伝ってくれるって言ったくせに・・・」

と、燈子は表情を曇らせました。

ーーー

燈子と沙弥香が二人の時。

燈子は沙弥香に

「脚本の変更なんて反対してくれたらもっと楽だったのに」

とあてつけるように言います。

沙弥香は燈子を諭しますが

「もういいよ 沙弥香も侑も私が間違ってるって言う」

と言ってそこから離れてしまいます。

ーーー

燈子は侑を見付けて、侑を屋上まで引っ張っていきました。

「キスさせて」

「好きでいさせて」

「自分が自分だって言えることがほかに何もわからない」

と、燈子は弱ったように言いました。

キスしようとする燈子に、侑は

「しません」

と、強く言います。

「そんなことして確かめなくたって先輩は大丈夫です」

「ほかに何も無いなんて思ってほしくない」

みんなの気持ちや期待は、燈子が姉の真似をしてきた結果ではなく、燈子自身に宛てたものなのだと、侑は燈子を諭します。

「もらったものを無かったことに しないでください」

 

以上、後半のあらすじでした。

今回も最後は侑の至言です。

相変わらずというか、侑は実家が本屋なだけに侑の言語表現は綺麗です。

燈子は新しい脚本を見て、自分が否定されているように感じます。

まあ、変更前の脚本に感情移入していた分、そう強く感じるのでしょう。

それで、侑に対して「手伝ってくれるって言ったのに」などと・・・これは不信感のように見えますけど、どちらかと言うと悲しんでいるような印象。

侑には何でも受け入れて欲しかったんでしょうな。

そして、次のシーンでは燈子は沙弥香からさえも逃げ出します。

・・・沙弥香には燈子を引き留めるなんて無理だったのでしょう。

ここで沙弥香の心情を考えると、燈子の親友で燈子の近くにいられれば良かっただけと思っていたのですから、逃げ出そうとする燈子を引き留めるような強い言葉なんて掛けられるはずがありません。

侑なら掛けられる言葉も、侑なら燈子に言える願いも。

きっと、沙弥香にはそんなことできないのでしょう。

あー、沙弥香さん良いわぁ。

で、最後は侑と燈子。

燈子さん、相当やられています。

姉の代わりになることをアイデンティティとしていたのに、4巻で実際の姉はそうでもないことが分かり、今回は侑や沙弥香からも否定されましたから。

そんな燈子に、侑の優しい言葉。

「ほかに何も無いなんて思ってほしくない」

カッコいい。

侑のこういうところ、気付かない内に燈子は惹かれているんだと思います。

ただ「好きと言わない」だけじゃなく、それ以外の部分に。

侑の言葉で燈子は劇に前向きになれるのですから。

「もらったものを無かったことに しないでください」

はい、もう、これね、至言

この一言で燈子はどれだけ救われたような気持になったか。

そうでなくとも、少なくとも劇に対する考え方は変わったでしょう。

前向きに。

やはり、燈子には侑がいなければいけないのでしょうね。

いつかの燈子の言葉に表されているように

「私は君じゃないとやだけど 君はそうじゃないから」

 

4.(個人的感想)侑のカッコ良さ。燈子はますますヒロイン。沙弥香は尊いなぁ。

今回は全編通して直接的な百合は少ないですな。

キスや抱き締め合ったりというのは基本的に燈子主導で行われていたので、ここで侑のターンに回ってきたのでそういったものは少ないです。

だがしかし!

いやー今回はこれまででいっとう尊い回でもありましたよ。

肉体的な接触ってのは絵に惹かれますけれど、こう、セリフ回しとか表情とか心情の吐露ってのは最高に悶々とできて好きです。

 

今回の尊いポイント、その一。

侑が燈子のためにカッコいい!

ここですよ。

最初に初めて侑から燈子を誘うようになったところでもう尊いのですが。

中盤以降、侑は燈子に変えた脚本をぶつけ、侑は燈子を変えるために頑張る。

これまで燈子に振り回され、それが心地良くて、けれど、好きにはなれなくて。

しかし、ここからは侑から燈子に関わるようになってくる。

この変化がもう、ね。

そしてなんといっても最後のシーン。

キスしようとする燈子にピシャリ

「しません」

このシーンで明らかに燈子に対する態度を改めたのが伝わってきます。

キスをするのが尊さの定石だけれど、ここでは精神的に「燈子と向き合うようになった」という心境の変化が尊いですなぁ。

ここのキッと燈子を叱るような侑の目が印象的です。

 

今回の尊いポイント、その二。

燈子のヒロイン感がいよいよ増してキタ!

燈子が侑の行動で心が揺さぶられるようになってきています。

形勢逆転と言うか、こう、ヒロインしてるなぁって感じですよ。

侑の行動のせいで精神的に危うくなってきている。

けれど、それは侑から燈子に対する願いであり、それを侑から突き付けられて、諭されて、結局は侑の言葉で落ち着かされる。

燈子が、侑に振り回されるようになってきたんですよ、ここから。

これまでは燈子が侑を「ただ好きだから」という理由で振り回してきた。

けれど、ここからは侑の「燈子を変えるため」という思いに変えられるようになる。

ヒロインですねこれは・・・。

 

今回の尊いポイント、その三。

沙弥香が、もう、ほんと健気で尊過ぎるよ!

沙弥香ね、まさかの伏兵ってか、キャラの中で最高に尊い存在。

侑と燈子の二人が王道を行く百合カップルですけれど、沙弥香は負けキャラとしてはあまりにも健気で燈子思いです。

燈子の一番近くにいられればそれでいい。

燈子は誰の特別にもならないから、その間は私が一番近くにいられる。

こうした思いを持ちながら、その思いを隠しつつ、燈子に負けず劣らずの優等生。

常に燈子の近くにいられる大親友。

あ~、もうこれ、最高に尊すぎるでしょう!

そして今回ではこのシーン。

(私の願いも小糸さんと同じ。燈子に変わってほしい)

(なのにどうして その願いを伝えるのが私じゃなかった)

自分の部屋でこう思いながら悔しがる沙弥香さん。

(その願いを伝えるのが私じゃなかった)

ここ!

どれだけ燈子思ってたんですか沙弥香さん・・・なんて、なんて、尊い・・・

 

はい、ということで今回はこれまででいっとう尊い巻でした。

控えめに言って最高

まとめ買いもあるでよ

やや太り気味の社会人独身男が休日に一日断食をしてみた感想をレポする

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断食をしてみました。

と言うより、これを書いている今現在が進行形で断食中です。

あと3時間程度で24時間断食が達成されます。

その24時間断食が終わったら俺・・・

近所の天ぷら屋の天ぷらを腹いっぱい詰め込むんだぁ(恍惚)

いかんいかん、書いていたらあと3時間が我慢できそうになくなってきてしまう。

まあ、大体1記事辺りに掛かる時間が2~3時間くらいだから、これを書き終わって天ぷらを買いに行く頃にはちょうど24時間くらいだろう。

そう考えるとちょっと気が早ってしまいますが、そこはよだれをグッと喉に押し戻して。

今回はそんな断食をしてみた僕が一日断食してみた感想を書いて行こうと思います。

世間では「健康に良い」だの言われていますけれど、その辺の医学的なことは置いといて、どんな感じなのかという感想を書き連ねていこうかと思います。

 

目次

1.断食をしてみようと思ったわけ

感想に入る前に、ひとまず断食をしてみようと思ったワケを少し話しておきましょう。

とはいえ、僕は唐突に思い付いたことを唐突に試しては飽きるタイプのおよそ褒められない人間ですので、そこまで大きな理由はなかったりします。

ですが、それでも「断食」という手段を思い付いたのは以下の理由です。

・どこかで健康に良いと聞いたから

・精神的に集中できるかと考えたから

・食費減少、体重減少!

利点は大体この三つ。我ながら安直ですね。

 

・どこかで健康に良いと聞いたから

「断食」が健康に良いと聞いたので前から興味はあったのです。

ですが、平日は無理ですし、どうにも仕事で疲れた後の休日にしようと思ってもなかなかメシが進んじゃってやれない。

そこで、今回はちょっとやる気を出してやってみたわけです。

さて、では本当のところは健康に良いのか?

今更ながら少し調べて信頼できそうなものを引っ張ってきました。

以下、引用。

毎日16時間の断食が効果的に減量をサポートしてくれるようだ、という米国イリノイ大学シカゴ校からの研究報告。

研究チームは、平均年齢45歳で平均BMI35の23名の肥満者を対象に検討を行った。朝10時から夜6時までは、何でも好きな物を好きな量食べてよく、残りの16時間は水もしくはカロリーフリーの飲料だけで過ごした。これを12週間継続した。   (引用:世界の最新健康・栄養ニュース)

はい、一日断食は健康的じゃない!

むしろ、胃とかに負荷が掛かる上、単純に身体的にも負担が大きし、栄養の偏りや不足は精神的な影響もあるので健康的ではない。

・・・大方予想はしてましたよはい。

それよりも、16時間とか大きな負担にならない程度の断食は健康に良い・・・というかこれはただの食事間隔の問題ではないか!

このように一日断食は健康的ではなかったようです。

 

・精神的に集中できると考えたから

次がこれですね。

僕は休日でも行いたい作業があるので、休日に精神的に集中したい。

けれど、普通に食事をしていてはなかなか集中ができません。

たとえば、休日に奮発して豪勢に多めの食事を摂ったりなんかした後には全くもって集中できません。

これ、脳に向かうための血液が消化を促進するために消化器官に流れ込むためであり、そのせいで脳がボーっとして昼食後に眠くなる現象が起こるのと同じ。

また、作業をするには腹が空いている朝が良いと言われているのもこれが理由の一つだったりします。

・・・あれ? じゃあ、断食すれば眠くなることなく作業に集中できるのでは?

この魂胆から僕は断食を決行するに至ったのです。

 

・食費減少、体重減少!

最後の魂胆がこれです。

食費減少、体重減少。

まあ、大きなウェイトを占めていたのは食費減少の方です。

休日にはたいてい豪勢な食事(二千円程度)をしていたのですが、これがなくなるとなると週一回として月八千円の食費削減になります。

これ、一人暮らしの新人社員独身男性にとってはかなり大きいです。

そして、副次的な効果として体重減少ダイエット的な効果をちょっと期待。

一日程度では大した効果はないでしょうけれど、続けていけば何かしらの効果は出るかなと思っています。

 

2.そこまででもない午前から葛藤の昼下がり

さて、ここから本題の感想を時系列に沿って語っていこうかと。

まずは日の高い時間帯のお話。

 

2-1.まだまだ平常通りの朝方から昼

まずは起床。

そして、平常通り、朝の歯磨き等の身支度をして朝飯を食べずに買い物へ。

もともと、朝飯を食べない休日はかなりの割合でありましたから、これはそこまでというか、全く辛くはありませんでした。

朝はまだ寝惚けた脳みそが「あ、腹減ってるな」とは認識していないのか、腹は空のように軽いのに腹が減っているという感じはしないものです。

来週分の飯を買い込むため買物へ。

歩いていると脳が起きてきまして、腹は多少減っています。

ぐーぐー鳴る腹を携えての進軍はなかなかに辛かったですし、腹減ってるまま買い物をしてたくさん買ってしまっては食費削減の目的が達成できない。

手に取った食材や惣菜を一旦考えて棚に戻すのはちょっと切なかったですね。

ここ、我慢できない方だったら食費削減には逆効果かと思います。

 

2-2.普通に腹が減って辛い昼から夕方

時間は進んで昼から夕方。

昼から夕方は昼飯を食っていない影響で単純に腹が減って辛かったです。

それでも趣味的な作業は続けていました。

はい、ここでですね、普段であれば昼飯をちょっと食って眠くなったり、注意力散漫になったりするところなのですが。

なんと、目論見通り、かなり集中して作業ができました。

もともと集中力はそこそこある方なのですけれど、作業を始めるまでがうだうだしてしまうダメ人間体質の僕。

なので、うだうだしないようにできるこの断食戦法はハマってたのでしょうね。

集中してしまえば腹の減りは気になりませんから、こっちのもんです。

ですが、一作業終えて集中が切れた時、

グウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウゥゥゥ・・・

にわかに激しく騒ぎ立てるは腹の虫。

胃の収縮音が半端じゃなく響き渡りました。

そして、腹が減って減って・・・我慢するのは骨が折れました。

 

3.体に異変を感じ始める夕方から夜に掛けて

最後、夕方から深夜に掛けての時間帯。

一番辛かったのはやはりここです。

いえ、単純に「時間経過で腹がより減った」とかではなく、腹減りは昼ほどではないものの体に異変が生じ始めて辛かったところです。

「断食、健康なわけねえな・・・」

と、この辺りで僕は実感していました。

 

3-1.体がだるくなり始める夕方から夜

夕方から夜。

この時間帯には体のだるさが発症。

あいかわらず作業に集中してしまえば気になりませんし、集中もできましたので目的としては達成できているので良いのですけれど。

ただ、体が本当にだるい。

だるいというか

「あ、栄養ないなー・・・力出ないってこれかー・・・」

という感じで、エネルギーの不足がダイレクトに体に影響してきている感じです。

机の上の物を取ろうと腕を上げるのですけれど、これがいつもなら何の気になしに何気なくできますよね?

これが

「あれ? ちょっと力いるな。腕がじんじんするし」

といったように違和感を覚え、ちょっとしたことでも「力を入れているな」という意識がはたらくようになってきます。

風呂に入る時にはそれが特に顕著で、立ち上がったりすると足取りが妙に重かったり、伸びをすると妙に肩が痺れたり、といった現象が起こりました。

こんなの起こるのに健康になるわけねえじゃん!!!

僕はこの時にそう思ったのです。

 

3-2.脳までだるくなり、体感温度が下がる夜から深夜

最後の最後、これを書いている現在の時間帯です。

夜から深夜帯。

この時間帯になってくると、体が全体的にだるいのには慣れてきたのか、感覚がマヒしてきたのか、ともかくそこまで気にならなくなりました。

また、集中力も少しは下がってきましたけれど、十分に集中できます。

けれど、なんというか・・・

脳がちょっと風邪を引いた時のような重たい感覚に襲われる。

そう、重たいのです。

ぼんやりとかじゃなく、むしろ少し冴えているくらいなのですが、重たい。

そして、次に体温が低い感じがしてきます。

寒気まではしませんが、なんだかそわそわするような。

まあ、エネルギー(熱量)不足なので想定はしていましたけれど、わりと辛いです。

それと、これが一番のストレスなのですが、

普段よりも感覚が鋭敏になってきます。

飢餓による生存本能? それとも栄養不足な脳の麻痺?

いずれにせよ、ちょっとした物音まで耳障りな感覚になりますし、肌の触覚がやたらと鋭敏になっていて服の感触が気になったような感覚がしてきます。

あとちょっとした刺激でかゆみを感じたり。

これ、集中を乱す原因にもなったりするので気にはなりますね。

 

4.断食を行った最終的な結果と感想

さて、最終的な結果と感想です。

まずは上で書いた目的を元に結果と感想を見た上で、最終的な統括を最後に書いていくきましょうかね。

 

・どこかで健康に良いと聞いたから

はいこれはダメでしたね。

断食も終盤になってきてから調べている時点でどうかって話ですけど。

どこぞの研究結果でも一日レベルの断食は不健康ってことです。

その上、やってみて感じたところから察するに、明らかに身体的にも精神的にも負担が大きくなるので「不健康だろうなぁ」と実感しました。

身体的なところで言えば、だるさ、脳への影響、が大き過ぎる。

明らかに栄養不足でどうかなっちまってるので、絶対に継続的な断食はダメだと感覚的に実感しましたよ。

また、精神的なところはストレス。

腹が減っているのを我慢するのは、本能に逆らっているので思っているよりも大きなストレスが生じていると考えられます。

また、体のだるさや脳の重さなども大きなストレス要因となるでしょうな。

よって、この目的はまずもって一日断食では達成しえないと分かりました。

 

・精神的に集中できるかと考えたから

これに関しては大成功。

食事を摂ったあとのうだうだがなくなったのでとても集中できました。

けれど、こればっかりは個人個人の集中の質によるかと思いますよ。

僕の場合、

集中するまでが気まぐれだけど、集中してしまえば終わりまで没頭できる。

といったタイプの集中型なので、この「集中するまでが気まぐれ」ってマイナス面を取り除く意味で脳の働きを低下させる食事を抜いたのはちょうど良かった感じです。

一方で、

集中にはすぐ入れるけれど、集中がそこまで深くないor短い

といったタイプだと、頭が重くなったり体がだるくなったり、感覚が鋭敏になったりといったストレスの影響がモロに出て逆効果になってしまうかと思います。

とはいえ、僕的には大成功の大当たり。

一日断食は健康面から考えてナシですけれど、集中するための半日断食とかならかなり良い感じなのではないかなと思います。

 

・食費減少、体重減少!

これはまず、食費減少に関しては成功です。

単純に豪勢な一日分(二千円)を食費から削減できました。

これを続けていけば、それなりの大きな節約になるかと見込んでます。

んで、次に体重減少。

これは・・・一日じゃあ分かんないよなぁ。

測ってみたところ、一日断食した結果変動したのはマイナス600グラム程度。

まあ、胃の内容量や水分量の問題程度の変化です。

一日では脂肪や筋肉に大きな影響などでるはずもありませんでした。

言うて、続けていけば効果はでるのかなぁと思います。

いや、試してみれば分かりますが、健康面の話での「不健康感」を感じてもらえたら

「こりゃあ痩せるわ・・・不健康やろうけど」

と思いますよ。ホントマジで、本能的にそれは感じれます。

とはいえ、もうここまでの断食はやらないかなぁ・・・。

 

・まとめ:総合的な結果と感想

総合的な感想。

一番大きな目的であった

・精神的に集中できるかと考えたから

に関しては大々々満足ですので、成功と言えるでしょう。

けれど、「不健康的な痩せ方をするだろう」ってのはさんざん実感しましたので、これを利用して少しは体重を減らそうと考えていた僕の魂胆は無残にも打ち砕かれた形になります。

そこだけはちょっと期待外れだったかなぁといった印象ですかね。

健康を考えるなら断食ダイエットはしない方が良いですよ、ストレスにもなりますし。

けれど、集中できるってのはしたい人にとってはかなり有用な効果です。

そうそう何度もはできませんけれど、まあ週一で食費を抑える副次的効果も目的としてやっていくくらいが無難かなと思ってます。

継続する価値はある!

ただ、健康を考えて、半日から16時間程度の断食にはしていこうかなと思いました。

あの不健康感はアカン・・・

体が鉛のようになって、動く屍に近付いているかのような感覚がありますから・・・

んじゃ、天ぷら買ってきま~っす!!!!(満面の笑み)

会社などでイラッとくる相手に対してイライラを抑えつつ余裕を持つために僕が心がけている3つのこと

 

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会社の職場や学校、そうでなくとも身近な人々に対して怒ってキレるほどではないけれどストレスになるようなイラッとするようなことありますよね。

現代はストレス社会ですから、イラッとするのは仕方がありません。

イライラをなくすのは非効率的。

どうしたって出てしまうものを無理矢理押さえ付けようとするのは、イライラを増長させるだけで合理的ではありません。

ならば、イライラを抑えて余裕を持つことこそ合理的で現実的です。

社会人未だ二年目ですけれど、そんな僕が僕なりに編み出したそんなイライラを抑えつつ余裕を持つために心がけていることをご紹介しましょう。

とはいえ、やったところで必ず効果があるとは言えませんし、恐らく、これをやることで効果があるかどうかは人によりけり。

けれど、やらないよりはマシでしょうし、人によっては(特に僕の場合は)とても効果的でイライラを抑えられ、余裕も出てきますので、ぜひ試してみてください。

 

目次

 

1.まずは相手のイラッと来る部分を一旦分析しよう

まず重要なのは、一旦相手のイラッと来る部分を分析することです。

まあ、ここはイライラだけに限らず、どんな感情を抑える場合でも分析ってのは重要なので、当たり前と言えば当たり前ですが。

とはいえ、分析するにしてもちょっとした意識がないと無理。

なので、「イラッとした時のためのルーティン(習慣)」を頭の中であらかじめ決めておくといいと思います。

ここでは一例として僕がやっているルーティンを紹介しましょうか。

 

1-1.虚空を見つめて冷静になる

イラッとした時に最初にするのはこれ。

相手に対してイラッとしているので、相手を睨んだりしてしまうのが常ですけれど、これでは自分で自分のイライラを煽るだけです。

なにせ、怒りの元凶を視界に入れ続けるってのはそれだけでストレスになるので、自分から10円ハゲを作りにいっているようなもの。

そんな状態では冷静になれないから、イラッと来る部分の分析もできません。

なので、僕はイラッと来た瞬間に

「ああ、大丈夫、一旦、いったん、落ち着こう」

と一気に沸点まで到達しそうな脳漿を抑え込み、意図的に相手から目線を外して(会社の場合は)仕事中のPC画面を見るフリをしてその向こうをボーっと眺めます。

この時重要なのは、体の力もちょっと抜くこと。

さながら木偶になったかのようにボーっとしていると、力を抜いたことで頭の温度も下がりますから、割りと効果あります。

そうすると、まあひとまずは落ち着けます。

 

1-2.イラッと来る部分をパターン化する

冷静になったらこう考えるのです。

「この人の何にイライラした?」

 これ、同じ人に対して何度かイラッとした経験があるのならある程度パターン化して考えることができるので、そこまで難しくない。

少なくとも、僕の経験ではですけど。

で、僕の場合、僕の職場でのイライラは以下のパターンに分けられる。

・要領を得ないことを何度も言って時間が取られる

・ちょっとしたことでマウントを取ってくる

・唐突なダメ出し

はいこの三つ。同じ感じの方多いんじゃないかなこれは。

こんな感じで事前にパターン分けしておけば分析もしやすい。

冷静になったところで、このパターン分けから今回はどんなイライラだったのかを頭の中で整理して把握しましょう。

その頃にはイライラは頭の中でコントロールできるくらいになってると思います。

 

1-3.自分の身勝手なイラ立ちなら認めよう

パターン化したら次。

「これ、自分の勝手なイライラか?」

と冷静ついでに一旦考えましょう。

いや、なんだか日本人的謙虚思考な方だと、「イラッと来るのはいつも自分のせいだ」とか思いそうですけど、そうじゃない。

客観的に見て、相手が悪いか、自分が気に入らないだけか、を考えること。

必要なのは客観的視点と冷静な分析です。

まあ、ぶっちゃけ、これ以降のプロセスも自分の頭の中だけで完結するので、自分のせいかどうかなんて考える必要ないですけど。

とはいえ、やっぱり認めるのは大事。

一旦イラッと来たことに対して自分の非を認めるのは結構ストレスになりますけれど、だからってずっと認めないままだと相手のせいでもないのにいちいちイラつかなければならないので、今後の人生考えると非合理的。

認めていけば、その内、それに対してはあまりイラつかなくなりますし、認めることでイラ立ちを抑えることができます。

たとえば、1-2で書いた僕のパターンの場合、

・唐突なダメ出し

に関しては自分の勝手なものである場合が割りとあるので、その部分だけは「これは自分のせいだ。仕方ない」と認めておきます。

まあ、そうしたところでイライラは完全には消えませんけどね!

仕方ない。人間だもの。理不尽な感情は複雑な思考回路を手にした人間の特権だ。

 

2.相手のその部分を可愛いと思おう

 はい、上でルーティンを行ってイラッと来た部分を分析したら・・・

「そこを可愛いと思いましょう!!!!!」

相手が男性だろうが女性だろうが。

どれだけ陰険な先輩上司だろうが。

あるいは生意気な後輩部下だろうが。

どんな相手であっても「あ、可愛いな」と思いましょう。

・・・いや、自分の勝手なイライラだった場合は別ですよ。

その場合は自分を可愛いと愛でる悲惨で惨めな思考をしなければならなくなるので、その場合だけは別ですけれど。

 

2-1.可愛いと思うとイラつきが減り余裕が持てる理由

明らかに相手のせいでイラッと来ている場合、どんなパターンでも相手のことを「可愛いな」と思いましょう。

イラッと来た時には相手を憎む気持ちが先行してなおさらストレスが溜まってしまいますので、これを逆に「可愛い」と思うことでストレスを減らすのです。

これ、試したことない方には無理そうに思えますけど、そんなことありません。

可愛いと思うとどういう心理が生まれるか。

それは「イライラが抑えられる」「相手に対する余裕が生まれる」です。

イライラが抑えられるのは単純にストレスが減るからであり、また、相手に対して余裕が生まれたことによる副次的な効果でもあります。

そして、相手に対する余裕が生まれるのは、つまるところ、可愛いと愛でるように思うことで相手をまるで「子ども」のように思えるからです。

ここだけ見ると性格悪い感じになりますが、要は、子どものように思えば良い。

それこそが大事なのですよ。

 

2-2.イラッとするのはだいたい可愛いと思えるパターン

だからって、子どもみたく可愛いと思うのは無理?

いえ、そんなことはありません。

相手のせいでイラッと来るところってのは、大方の語弊をためらわずに言うと、精神的に余裕が見られないか、もしくは子どもっぽいからです。

なので、子どもを愛でるような気持ちでいれば余裕は生まれます。

え? その思考が子どもっぽい?

・・・ストレス社会を上手く生き抜くための手段です。

気を取り直して、どう考えるか?

では、例として僕のイラッと来るパターンの場合を考えてみましょうか。

 

・要領を得ないことを何度も言って時間が取られる

要領を得ない話を何度もするのは、つまるところ非効率的で話の要点をまとめられておらず、議題や話の本筋をしっかりと捉えられていないところに要因があります。

もしくは、話がそれて雑談をしてしまうのは集中力が低い、または雑談を楽しんでいるだけで話を本題に戻すといった視点が足りていないことに起因します。

こうした要領を得ない、または雑談をしてしまうあたり、大人ではなく子どものようで可愛いと思えませんか?

もちろん、これを可愛いと思って許容するわけではありません。

相手が上司だろうが間を見て本題に引きずり戻す必要はあります。

けれど、こう思うことでストレスは減りますよ、本当に(実体験)。

 

・ちょっとしたことでマウントを取ってくる

これも割りと単純。

マウントを取ってくるあたり、

「あ、こうして些細なことでも優位性を保っておきたいと思っちゃうんだな~」

と、そう思ったらなんだか頑張って人の上に立とうと必死になっているようなキャラに思えてきて、可愛いとは思えないでしょうか?

これは僕の完全な偏見でしかないですけれど、勤続年数が長い人ほどマウントを取りがちな気がしますよ。

そうした年上の人がマウントを取ってくるってのは、ただでさえストレスになるのに、それなのに変に地位があると言うか先輩でもあるから何も返せない。

(その辺り、大して地位がない場合でも周りからは気を遣われちゃってるからマウント取りたくなっちまうのかな?)

・・・まあ、僕の偏見と言うか個人的な不平不満が出てしまいましたけれど。

ともかく、可愛いと思おうと思えば、イラッと来る部分は大抵可愛いと思えます。

 

3.人間的にちょっと余裕を持とう

2で書いたように可愛いと思うのは苛立ちを減らすのに重要です。

けれど、なかなかそう思えない方もいると思いますよ。

こればっかりは性格だとか状況とかに左右される部分が大きいので、できないのであればどうしようもありません。

けれど、できるようになるためにはどうすればいいのかってのはあります。

それは「人間的にちょっと余裕を持つ」を意識することです。

人間的にというと曖昧ですけど、具体的にはどういうことか?

つまるところ、

「相手を許容し、多少のイラつきをコントロールできる余裕を持とう」

ということです。

なので、ちょっとしたことでマウントを取られても、会議が進まない雑談をしていても、まずは「まあ、これくらいはまあ、ね、うん」と一旦許容する余裕を持つ。

一時的でも良い。

ほんの少しの余裕さえあれば、上のイラつきを抑えるルーティンを行うためのちょっとした思考が生まれます。

まあ、「可愛い」と思うようにすればこの余裕も生まれやすいのですけれど、まずこの方法を行う初めての時だけはこの余裕が大事ですからね。

ですから、まずは「このくらいはまず大丈夫だ」という余裕を持つべきです。

一瞬だけでもその余裕が生まれれば相手を可愛いと思うルーティンが行え、その結果、イラつきを抑えられることが分かり、次からは更に余裕が持てます。

これを意識しておくだけでも、可愛いと思うための布石になりますし、イライラを抑えてストレスを減らすための第一歩になりますよ。

【百合漫画】「やがて君になる」4巻 いよいよ動き出す生徒会劇、脚本、合宿を通して変化していく先輩の心と恋愛模様

はい、やがて君になる」4巻のレビューです。

やが君の四巻は、第二巻で物語の主軸として示された生徒会劇について、いよいよ物語が進んでいきます。

生徒会劇は二巻で示された通り、七海燈子先輩にとっては「姉ができなかったこと」であり、強い思い入れのあるものです。

今回は、そんな生徒会劇の脚本が完成し、練習が始まっていきます。

ですから、三巻ではあまり登場シーンのなかった燈子が、四巻では生徒会劇の練習を通して揺れ動いて行く様が描かれています。

三巻は侑と沙弥香の燈子に対する気持ちがメインに描かれていましたが、四巻のメインは燈子が自分自身の気持ちに揺れ動くところとなります。

練習の中では合宿もあり、そんな中で侑と沙弥香も燈子の感情の変化に当てられて少しずつ変わっていきます。

以下、ネタバレ注意の詳細レビュー。

 

↓前巻ネタバレレビュー↓

densilife.hatenablog.com

↓次巻ネタバレレビュー↓

densilife.hatenablog.com

 

目次

 

1. いよいよ完成した脚本

第四巻の物語の始まりは、主人公の小糸侑が友達である叶こよみから頼んでいた生徒会劇の脚本を受け取るところから始まります。

以下、あらすじ

 

 こよみから脚本ができたことを聞き、それを受け取った侑。

「役者に合わせて人物を作る」と言っていたこよみの言葉を思い出しながら、侑はその脚本を読んでみることに。

その内容は、記憶喪失の少女が元の自分に戻りたいと思いながらも、誰になって生きていけばいいのか苦悩する物語。

つまり、まるで燈子のような少女の物語

少し経って七夕の日。

生徒会室でこよみを交えた会議が行われました。

会議の中で主人公の少女役を燈子、そして、その恋人役を沙弥香が演じることに決まります。

そして、燈子のひとこと。

「夏休みに合宿をしませんか!」

燈子が夏休みに合宿することを提案し、夏休み中に2泊3日の合宿で劇の練習をすることになりました。

その日の帰りにドーナツ店で勉強をする侑と燈子。

「(恋人役が)佐伯先輩なら誰も何も言わないでしょ」

「侑も何も言わない?」

「言いませんよ 何も」

話題は合宿中に燈子が妙なことをしないかという話に。

燈子は、気持ちを抑えようと思っていることを侑に話します。

「侑に嫌われたくないから」

以前に名前で呼ぶことを決めた侑と燈子でしたが、燈子は「侑」と呼ぶのに対して、侑は「七海先輩」としか呼べません。

(わたしからは何もできない)

(先輩はいつもわたしのこと好き勝手ふりまわすくせに)

そんなことを思って、侑は言いました。

「ずるい」

 

前半ここまで。

前半は、生徒会劇が動き出したことと合宿を開催する経緯が描かれています。

まず、こよみが有能。

脚本は、燈子の詳細(甘えるところとかは当然聞いてない)を聞いたわけでもないのに、その脚本の主人公は燈子のように色んな仮面(ペルソナ)を持っている少女。

その少女が記憶喪失になってしまい、色んな人から見た自分を聞きながら、自分が本当はどんな自分だったかを思い悩むストーリー。

もちろん、主人公は燈子になります。

なんとはなしに脚本ができていますけれど、こよみは生徒会劇を通して燈子を変える間接的な重要人物なのですな。

そして、その他の配役の中で「沙弥香が少女の恋人役」となったところ。

もちろん、沙弥香が燈子に恋心を抱いているなんてこよみは知りません。

こよみ、有能すぎ。

会議の最後に、相変わらず振り回し体質な燈子さんは事前に計画していたとはいえ、ここで「合宿をしよう」と生徒会の面々に提案するわけです。

帰り道、侑と燈子の会話もこれも良い。

沙弥香が恋人役になったことを燈子はちょっと気に掛けているけれど、侑はまったく気に掛けていないのが二人の思いが表れていて良いですね。

そして、前半最後のところ。

(わたしからは何もできない)

(先輩はいつもわたしのこと好き勝手ふりまわすくせに)

これ、不満と言う形で偽装しながらも、侑も燈子に対してぶつけたい思いがあることが暗示されています。

それが侑にとってはできないことも。

 

2.複雑な合宿練習

 時は進んで、生徒会全員参加の合宿が始まります。

ここで燈子の心境に変化が訪れることになります。

以下、あらすじ

 

合宿が始まり、劇の練習が始まります。

脚本の終わりは、少女が最終的に恋人の前で演じる自分を自分だと選ぶ結末でしたが、これに対してこよみが少し悩みを見せました。

そんな一日目の夜。

侑と燈子、沙弥香の三人でお風呂に入り、同室で寝ることに。

侑以外は「もし三人でなかったら・・・」と悶々と考えてしまいますが、結局は何事もなく翌朝を迎えました。

 翌日、演劇の練習を見てくれるという市ケ谷さんがやってきます。

市ケ谷さんは燈子の姉の同級生で、生徒会にも入っており、燈子の姉のことを良く知っている人物でした。

練習の後、市ケ谷さんの帰りがけに燈子は姉のことを尋ねます。

「姉は生徒会ではどんな人だったんですか?」

すると、市ケ谷さんの答えは意外なことに、生徒会の仕事を役員に任せきりだったり、宿題を手伝ったりといった、「優等生ではない姿」を語りました。

「私が知ってる姉は、なんでも自分で完璧にこなせて、憧れでした」

そういう燈子に市ケ谷さんは言うのでした。

「澪(燈子の姉)と七海さんは あんまり似てないな」

ーーー時は進んで夜ーーー

生徒会の面々で花火をしていました。

はしゃぐ一年生をよそに階段に座っている燈子に、沙弥香が線香花火を持って話し掛けます。

落ち込んだ様子の燈子を見かねて沙弥香は尋ねました。

市ケ谷さんと何を話したの? ・・・燈子のお姉さんの話?」

「・・・沙弥香知ってたの 姉のこと」

「七年前の劇のこと調べてたら ごめん」

「いいよ 沙弥香ならいいよ」

そんな話をしている二人を、侑は少し表情を曇らせて見ていました。

 

合宿のあらすじは以上です。

合宿篇では燈子に大きな心境の変化が訪れました。

・・・の、前に、沙弥香と燈子と侑の三人での一晩があります。

三人でのお風呂シーン。

「意外と、ある」

燈子が侑の胸を見て思った第一印象がこれって・・・(笑)

そして、三人で寝ているところもコマ割りがちょっと特殊で必見です。

三者三様で思うところありつつ、最終的に「三人でよかった」と眠りにつくところがまた、百合っぽくて良いですね。

そんなことがありつつの翌日、燈子にとっての衝撃的な真実。

「完璧な人」だと思っていた姉が、実は生徒会では「全く完璧でない人」だった。

追い打ちを掛けるように、市ケ谷さんの「似てないな」という言葉。

元々、完璧で皆から慕われる姉に憧れて、自分がそんな姉の代わりになろうと努力してきた燈子にとって、これはショックだったに違いありません。

脚本にあった少女の通り「自分はこれから誰になればいいのか?」という焦りのようなものが彼女の中には生まれたことでしょう。

その夜、生徒会の面々で花火をするのですけれど、ここでやっぱりそんな燈子の異変に気付くのは沙弥香なわけですよ

親友と言えば恋愛においては負けフラグですけれど、こういう時にはやはり強い。

そんな二人の仲を嫉妬するような(当の本人は全くそんなことは思っていないけれども)目で侑は見ているわけで。

本人は否定するだろうけれど、侑はだんだんと燈子に対して心惹かれている様子。

 

3.合宿の終わりに

 後半ラストです。

今回のラストは侑の気持ちがストレートになってきています。

以下、あらすじ

 

合宿の最終日の最後の練習。

燈子は自分のことのように描かれた脚本を、前日に聞いた姉の姿のショックからか、これまでになく感情的に演じてしまいます。

休憩中、燈子のことを心配する侑に沙弥香は言います。

「大丈夫よ 私がちゃんと見ておくから」

それを聞いて、侑は少し不機嫌になるのでした。

合宿が終わり、帰り道。

侑は自分の部屋に燈子を誘います。

「すごく甘えちゃうと思うんだけど 大丈夫?」

「いいですよ」

その言葉通り、燈子は侑に甘えます。

一通り甘えた後、燈子は侑に市ケ谷さんから聞いたことを話しました。

その話を聞き、侑は聞きました。

「誰かにならなきゃ駄目ですか?」

「駄目だよ」

 燈子は続けます。

「侑は私のこと好きにならないでね?」

「私の嫌いなものを好きって言ってくる人のこと好きにならないでしょ?」

燈子との別れ際、侑は燈子の後ろ姿に

「ばーか」

と声を掛けました。

(じゃあ先輩だって)

(わたしの「」もののこと嫌いって言わないでよ)

そうして、「自分のことが嫌い」という燈子を思って、侑は思うのでした。

(あの人を変えたい)

 

四巻のラストはここまでになります。

三巻に引き続き、ラストでは侑がいよいよ気持ちが抑えられなくなってきています。

いや、抑えられないというよりは、心のどこかで認めざるを得なくなってきている感じでしょうか。

合宿最終日、燈子は市ケ谷さんの話を聞いて少女と同じように自分を見失ってしまい、感情的になってしまいます。

そこで休憩を提案し、休憩中に侑をけん制するような一言を放った沙弥香。

「大丈夫よ 私がちゃんと見ておくから」

沙弥香、合宿では侑をけん制というか侑を揺さぶるような良いポジションです。

侑も侑でそんな沙弥香に反応しているところ、嫉妬のようなそうでないような。

そして、侑は燈子の様子を気にしてか、それとも自分のそんな気持ちを抑えられずか、燈子を自分の部屋へ誘います。

そこで燈子さん。

「すごく甘えちゃうと思うんだけど 大丈夫?」

いや、ちょっと遠慮気味に言うところがまた可愛い。

侑の部屋で、二人はキスをしてお互いを確かめるように抱き合います。

燈子は、自分が誰になれば良いのか分からなくなったからこそ、侑に甘えたくなり、侑の優しさを求めているのでしょう。

一方の侑は、不安そうな燈子を慰めるためであり、燈子を諭すためであり、そして、きっと侑自身の感情に折り合いを付けるためにも、抱き締めたのでしょう。

これは・・・尊い。そう言わざるを得ない。

そしてラスト。

「私の嫌いなものを好きって言ってくる人のこと好きにならないでしょ?」

そう言った燈子との別れ際。侑の思い。

(じゃあ先輩だって)

(わたしの「」もののこと嫌いって言わないでよ)

「」のところは侑の燈子に対して言った「ばーか」という言葉で上書きされています。

いやもう、これ・・・あ~尊い

こういうのは野暮ってもんですけど「好きな」しか入る言葉ないでしょうこれ。

侑ももう自分の気持ちにはすっかり気付いて、でも「ばーか」で上書きされているように、自分で押さえ付けているようなところが見えてくる感じです。

 

4.(個人的感想)いろいろ抱えた七海先輩がヒロインとして有能過ぎる

以下、個人的感想。

燈子がヒロインとして有能すぎる。

自分は無邪気に相手を振り回しつつ、その一方で悩みや苦しみを持っていて自分自身のことで手一杯で感情的になってしまう。

そんなヒロインに対して、その悩みとかを受け入れる優しさを持っている主人公の侑。

これだけでも構図として素晴らしい。

に加えて、燈子は「好きと言わない侑が好き」であり侑は「特別を感じられない」というちょっと歪な恋愛観。

これだけ見ると二人が上手く合致してやっていけそうだけれど、侑は「特別を感じたい」と思っており、現に徐々に燈子に惹かれているような様子。

なので、その実、二人は正反対の方向性を向いている。

つまり何が言いたいかと言うと・・・

やってることは正統派ヒロインの燈子だけれど、気持ちは歪で主人公の侑とは反対を向いているところが、ヒロインとしてレベルが高い。

ともすれば、ちょっとしたことで恋愛的に「どちらが追って、どちらが追われているのか」というところが反転しかねない危うさを持っている関係なところもまた・・・。

それが可能な二人の恋愛観と関係性ってのが良いですねー。

そして、誰よりも信頼できる上にライバルとして自分を高めてくれる親友の沙弥香がいるってのも燈子のヒロイン力が高いところです。

そうした親友がいるからこそ、侑は嫉妬したり不機嫌になったり、結果的に侑が燈子への気持ちを膨らませていく要因になっています。

・・・あれ? 侑、ヒロインなんじゃないかこれ?

見方を変えれば侑だってちょっと面倒なヒロインですねこれは。

ああ、だからこそ、どちらが追うか追われるかのような危うさを持った関係性が生まれているわけですか。

この関係性と燈子のヒロイン力があるからこそ、この素晴らしく尊い百合空間ができているのかと思うと、関係性や燈子の心を深読みしたくなってしまいますね。

 

まとめ買いもあるでよ

【百合漫画】「やがて君になる」3巻 侑の心が揺れ動く恋愛回! 今回出番少ないけど先輩の破壊力高すぎ・・・

はい、やがて君になる」第三巻のレビューになります。

このやが君、第一巻が読者に紹介しつつ物語の始まりを描き。

第二巻では、これからしばらく物語の主軸となる「生徒会劇」の始まりと、主人公の小糸侑が立場を決め、ヒロインである七海燈子先輩の恋愛観を知りました。

さて、物語の主軸ができ、燈子の恋愛観を知った侑が先輩との対話をして自分の心に一つ区切りをつけ、いよいよとなって物語が進んでいく第三巻。

この三巻では、燈子の親友である沙弥香の出番が多く、燈子を中心とした沙弥香と侑の立場や二人の思いの違いが描かれています。

そして、高校で催される体育祭。

体育祭を通してあらわになる、侑と沙弥香の思い、揺れ動く侑の心。

そうとも知らずに相変わらず侑に積極的な燈子、可愛いです。

今回は侑の心が揺れ動きます。

揺れ動くと言うか、以前から「好きと言う感情を持ちたい」と思っていた侑が、「好きだと言ってくれる」燈子に、気付かない内に・・・?

はっきりとは明示されていませんが、明らかに侑の心に変化があり、そして、侑もまた惹かれているのだろうな、とそう思わせるような第三巻でした。

以下、ネタバレ注意な詳細レビュー。

 

↓前巻ネタバレレビュー↓

densilife.hatenablog.com

↓次巻ネタバレレビュー↓

densilife.hatenablog.com

 

目次

 

1.沙弥香の思いと侑の思い

まず、今回は燈子の親友であり燈子に次いで優等生である沙弥香回。

燈子から見て沙弥香は侑とは違うタイプの優しさを持った親友。

燈子にとって、侑は「どんな自分も受け入れてくれる優しさ」であり、沙弥香は「隠していることまで踏み込まない優しさ」を持った親友。

「沙弥香は秘密を許してくれる」

燈子のこの言葉にはそんな優しさに甘えてしまっているところが見えてきます。

今回は、そんな沙弥香の思いが侑とは対比して描かれています。

以下、前半あらすじ。

 

ある日の帰り道、燈子は侑と距離を近づけるために、思い切って普段から侑を下の名前で呼ぶことを提案します。

そして、侑も燈子のことを「燈子先輩」と下の名前で呼ぶようにしました。

生徒会でそれを見た沙弥香は嫉妬してしまいます。

「どうして小糸さん(侑)なの?」と。

ですが、「燈子のことだから」と具体的な関係にはならないと考えていました。

沙弥香は実は、中学のときに女性と付き合ったことがきっかけで女性を恋愛対象として見るようになってしまいましたが、その女性が卒業する時に「気の迷いだった」と言われてフラれてしまいました。

そんな折、高校で燈子に出会い、一目惚れしたのでした。

「沙弥香がいてくれてよかった」

「沙弥香がいてくれるから理想の自分に近付ける」とそう言う燈子に

「今はまだこのままで充分だ」と、そう思うのでした。

ーー中略ーー

ところ変わって、体育祭の練習中。

リレーに出る生徒会一同はリレーの練習をしていましたが、侑と沙弥香のバトン繋ぎが上手く行きません。

雰囲気も悪いのか、堂島くんから「仲悪いの?」と言われる始末。

改善しようと思った侑は沙弥香をファストフード店(某マク○ナルド)に誘います。

燈子と生徒会劇の話になり、沙弥香は言いました。

「燈子がやるなら私は協力するわ」

「佐伯先輩(沙弥香)って、七海先輩のことすごい好きですよね」

侑のその言葉に沙弥香は「一番の友人だと思っている」と返しました。

「好きってそういう?」

そう言った侑に沙弥香はなんともなさ気に

「ほかに何があるって言うの?」

と言いました。

後日の練習。

二人は燈子に何度も練習をさせられたようで、バトンを上手く渡せるようになっていました。

 

沙弥香回です。

これまでもそんな感じの描写は思いっきるありましたけれど、いや沙弥香も燈子が大好きなんですね、これ。

そして、侑と沙弥香の思いと燈子に対する関わり方の違いもまた顕著に表れています。

沙弥香は表には出さないけれど、燈子に対する好意を自覚して認めています。

一方で、侑は「好きと感じない」ですから、自覚もなにもありません。

侑はただ燈子に振り回されているのが現状です。

沙弥香は燈子に必要以上に踏み込まず、「燈子がそういうなら」と燈子が見せたくないと思うものは見ず、やりたいということは深くは聞かずに協力する。

これが沙弥香の好意なのでしょうね。

逆に、侑は燈子の思うままというわけではありません。

今は振り回されているだけなのでそう見えますけれど、ちゃんと自分の思うことを言いたいと思っていますし、燈子のことを知りたい(現に知った上で受け入れている)とも思っています。

この辺り、燈子を中心とした二人の思いがよく見えてきます。

 

2.体育祭と先輩との約束

体育祭のお話。以下、あらすじ。

 

体育祭が近くなった日、生徒会では体育祭の準備で慌ただしく動いていました。

侑が体育館倉庫に荷物を取りに行ったとき、たまたま燈子と会ってしまいます。

倉庫で燈子は侑に抱き着き、久しぶりだからとキスをしました。

ねだる燈子を侑が止めると、燈子はこんなお願いをします。

「体育祭が終わったら、侑からキスをしてほしい」

侑はこの約束を飲みました。

そして、体育祭。

体育祭中の生徒会の仕事がひと段落した休憩時間、槙くん(侑と燈子の関係を知っている)が侑と二人の時に言いました。

「相手をしてもらえなくて寂しいんじゃない?」

「わたしは先輩を好きじゃない。わたしは誰も好きにならない」

「だったら僕と同じだね」

槙くんとしばらく話をして侑は誰も好きになれない自分のことを

「七海先輩がそのままでいいって言ってくれたから、今はもう寂しくない」

と言いましたが、その横顔はとても寂しそうだったことに槙くんは気付いていました。

 

後半に入ってから侑メインの恋愛回となります。

体育祭前の燈子との約束、やっぱり燈子さん積極的すぎですよね。

普段はきっちりした優等生でなければいけないけれど、侑の前では甘えられるってのがこうした甘え過ぎな行為を助長しているのでしょう。

それに、「久しぶり」って・・・それまでは学校で人目をはばかりながら割とそういうことやってたってことなんじゃないかな?

ともあれ、侑と燈子は約束をします。

ここで「侑からして欲しい」ってのは、また可愛いお願いですし、侑は大したことないと思って飲んでますけれど、これが後々、侑の心を揺さぶる原因になります。

そして、体育祭。

体育祭ではここで侑の心情がよく分かります。

槙くん、観察眼が鋭い。

槙くんは第二巻で登場した、他人の恋愛を見ているのが好きで、自分はそこに立ちたくないタイプの男子生徒です。

侑が「誰も好きにならない」と言って彼は自分と同じだと思っていました。

けれど、話をする内に「七海先輩がそのままでいいと言ってくれるから、誰も好きにならないことは寂しくない」と言う侑が寂しそうなことに気付くわけです。

燈子と会って、燈子から好意を伝えられ、燈子の好意を受け入れていても、やっぱり侑は最初の頃と変わらずに「特別を感じたい」と思っているようです。

燈子と侑は、表面上も行為もお互いに心地が良いのでしょうけれど、その一方、心の底では二人の感情は本来は真逆のベクトルを向いています。

「好きになりたい」侑「好きになって欲しくない」燈子

いや、この二人の構図がこれからどうなっていくか楽しみですなぁ。

 

3.揺れ動く侑の心

 今回ちょっと構成の関係上、あらすじをちょっと入れ替えてますけど、最後に個人的に第三巻で一番大きな部分だろうと思う侑の心が揺れ動く場面について。

以下、あらすじ

 

体育祭の前、ある雨の日の放課後。

侑は燈子の恋愛観を知った時のことを思い出します。

「私のこと好きにならないで」

と、そう言いたげな燈子のことを。

侑は友達の朱里と玄関に行くと、朱里の好きな男の先輩がたまたま傘を持っておらずに悩んでいたので、侑は朱里の背中を押して二人を一緒の傘で返らせました。

少し、表情を曇らせながら。

玄関でどうしようか悩んでいると燈子からの電話。

侑はすこし躊躇って電話を取りませんでしたが、燈子が来てしまいます。

「一緒に帰ろう」

相合傘で他愛もない話をしながら帰り、けれど、傘が小さくて少し濡れてしまっている燈子を心配して近くの屋根のあるベンチで雨宿りをすることに。

燈子の髪を拭く侑に燈子は

「甘え過ぎじゃないかって心配になる」

と言うと、侑は笑って

「そんなことないですよ、それに先輩が来てくれて嬉しかった」

と返しました。

ふと出た好意とも捉えられる戸惑って、侑は慌てて「他に一緒に帰ってくれる人もいなくて困っていたから」と付け加えました。

 ーーすごく大幅に中略ーー

時は進んで体育祭後。

体育祭終了直後に、早速約束を果たすべく燈子と侑は体育館倉庫にいました。

「侑からして欲しい」

その約束を果たすためにきたわけで、燈子はわくわくしながら侑を急かします。

しかたなく侑は燈子にキスをしようとしますが・・・

(だめだ なにがだめかわからないけど、ここを越えたらいけない気がする)

と、キスを待つ燈子の顔を見て思い、結局、できませんでした。

「好きでもないのにするとか、ちょっと違う気がする」

と、侑は燈子に対してはぐらかし、燈子は「侑は、そうだよね」と理解を示し、

「代わりに私の好きにするからね」

と、燈子は思いっきりキスをするのでした。

(見返りのいらない好意を与えられること、優しくされること)

(それらを心地いいと感じるのは、手放したくないと思うのは)

(ただの当たり前で、特別なんかじゃないはずだ)

そう、感じている侑。

(心臓の音がする・・・わたしのじゃないな、先輩の音だ)

(だってこれじゃ、速すぎるから)

 

はい、第三巻はここまでとなります。

後半の体育祭の後の話はこれ一話なんですけれど・・・破壊力が高すぎる。

まあ、その辺は後に置いておくとして、まず、体育祭前の雨宿りの話。

第三巻では沙弥香の話と侑の心の揺れ動きの話がメインだと言いましたが、それがこの辺りにも表れてきています。

高校の玄関で、侑は友達である朱里の恋を応援するような描写がありますけれど、この時にその朱里を見送る侑の表情に少しだけ影があるわけです。

これ、侑が「特別を感じたい」と思う気持ちが大きくなってきている感じですね。

友達の恋に対してまでそう思うとか、よっぽど燈子の影響も出てきているのでしょう。

そして、そこに現れた燈子。

その後、燈子と雨宿り中に出てきた言葉。

「先輩がきてくれて嬉しかった」

侑としては何の気なしに出てしまった言葉のようでしたが、その実、その言葉の裏には気付かない内に好意が芽生えてきているかのような暗示があります。

そして、体育祭後の約束のシーン。

「侑からして欲しい」

これを特に大きく考えずに受けてしまった侑は、ここで気付くのです。

これは自分からしたらだめだ。

好きになってしまうか、止まらなくなってしまうか。

燈子が自分に求めている「好きにならない自分」でなくなってしまいそうだったのでしょう。

あと、至言

(ただの当たり前で、特別なんかじゃないはずだ)

これ、自分を自分で抑えて正当化している感じが出ていて最高ですね。

ニヤニヤが止まんねぇよ。

そして、第三巻の最後は、燈子の心音だと思い込んで自分がドキドキしていることを隠すかのようなモノローグで締めくくられます。

第三巻は一言で言って、最高。

 

4.(個人的感想)燈子に惹かれている侑が可愛い回でした

はい、超個人的感想のコーナー。

これまでは、侑が燈子を知っていき、受け入れる過程がメインだったので、どちらかというと燈子が積極的にグイグイくるところが可愛くて。

だから、個人的にも燈子を推していたわけですけれども。

ですが、ここからはいよいよ「二人」の恋愛になってきます。

ですから、語り手でありながらちょっと面倒な恋愛観を持っている侑が、「自分はそうでない」と思いながらも燈子に惹かれていく姿が・・・。

その時に語られるモノローグとか・・・。

ノローグでさえも「自分は人を好きにならないから、七海先輩のこともそんなわけない」というスタンスなところが・・・。

控えめに言っても、これ以上ないってくらい恋愛の機微が出ていて最高。

あれ、今回、侑、可愛すぎじゃないか?

第一巻から三巻までの間では、三巻が最も恋愛らしい感情が出ていて、こうした悶々とする感情が大好きな私にとっては終始読み応えのあるものでした。

また、今回は燈子はそんなに多くは出てきません。

メインが沙弥香半分、侑の揺れ動きが半分でしたので、二巻で恋愛観とかについてフィーチャーされた燈子は今回は重要な役ですけれど、彼女の思いなどはあまり語られませんでした。

ですが、だからこそ、沙弥香や侑、つまり、燈子よりもよっぽど感情の揺れ動きが激しく、燈子に振り回されている側の感情が子細に描かれています。

燈子が侑に近付きたい一心で下の名前で呼び合ったところ。

雨宿りのときに侑に甘えているところ。

ご褒美と称して「侑からキスをして欲しい」と約束するところ。

燈子さん、爆弾投げすぎですよ。

というか、こうして見ると燈子は色々な面で甘えてるんですよね。

燈子からしたらただ甘えているのだろうけれど、それこそが侑や沙弥香にはちょっと大変なことだったりしている様子。

作中でも侑が感じていましたが、甘え上手とはしっくりくる表現です。

燈子は他の人には優等生を演じているけれど、甘える人にはそれぞれの距離感でもって甘えている。

その辺り、甘え上手で、やっぱり聡明なんだろうなぁと思いました。

 

まとめ買いもあるでよ!