【LGBT】勘違いされがちなセクシャルマイノリティの分かりやすい解説と図解・僕の感じる世の中の勘違いについてちょっと考察していこう
セクシャルマイノリティの方っているじゃないですか。
いわゆるセックス、ジェンダー的な意味でノーマルとは違う人々のことですね。
まあ、ぶっちゃけ僕自身、男性ではありますけれど周囲の男性が言うほど男性と距離を置くような心理を持っていないのでノーマルなのか微妙なところ。
というか、ジェンダー的な部分をこうしたノーマルかノーマルでないかと「画一的に線を引こう」ということが無理な気がしますけれどもね。
赤か青かで分けられないじゃないですか、人間だもの。みつを。
さて、そんな僕の個人的な感情はいったん置いといて。
このセクシャルマイノリティってのはLGBTを一括りにされがちですけれど、ノーマルとかLGBTの違いって明確に説明できますか?
(LGBTはレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの総称)
ノーマルと何が違うからそう呼ばれるのかってのは把握できていますか?
これ、案外、テレビとかで取り上げられているのを見ていると「理解されてないなぁ」と思う部分があるのでちょっとこの辺りについて解説をしていきたい。
個人的にはセクシャルマイノリティが特別取り上げられなくなる社会ってのがベストなのだと考えていますが、こうした勘違いがある以上、取り上げる必要はあるんでしょうなぁ。
目次
1.固定観念による勘違いされがちな事例
まず、固定観念による勘違いされがちな事例をお話ししていきましょう。
最近ではテレビとかでもLGBTなりが取り上げられることは多いですが、そういった番組で出演者たちが口にしている言葉が「まだ理解されてない」と思うところ。
その言葉は・・・
「へぇ~、男(女)が好きなわけじゃないんだね」
というような言葉です。
これ、別にゲイやレズビアンに対する言葉ではありません。
いや、ある意味で見た目上はそう見えるのですけれど・・・ってこの辺りちょっと「見た目」と「心情や指向」が必ずしも一致するわけではないからややこしい。
ゲイやレズビアンと称すれば「男で男が好き」「女で女が好き」というようなイメージをもはや誰しもが想像できるのでそこは問題じゃないんですよ。
つまり、「自分は男か女か」ってところと「誰を好きか」ってところ。
ここが切り分けて考えられるということを理解されてない。
さて、ここで上の言葉ですけれど、こういう状況なわけです。
「私は体は女だし、自分が女だとも思っているけれど、女性が好き」
「へぇ~、(自分を女だと思っているのに)男が好きなわけじゃないんだね」
何が理解できていないかと言うと、「自分が男か女か」ってところと「誰を好きか」って部分を切り分けて考えられていないんですよね。
体は女だけど「自分は男」 → 「女が好き」
体は男だけど「自分は女」 → 「男が好き」
というような「自分はどちらの性別か」と「誰を好きか」は一緒なものだと考えている人がいることの証左なんですよ、上の言葉は。
ここ、LGBとトランスジェンダーの違いの理解が進んでいないことから生じるものだし、単にそういった多様性が認識されていないことの表れでもある。
2.ノーマルとセクシャルマイノリティの差とは?
ノーマルとセクシャルマイノリティの差ってなんでしょうか?
一般的にセクシャルマイノリティはゲイとレズビアン、バイセクシャルに統一されがちです。
それ以外にあるのかって話ですけれど、トランスジェンダーとか話に含めて考えるともっともっと多様な価値観がそこには存在してきます。
さて、ではゲイとレズビアン、バイセクシャルがなぜ統一されがちなのかというと、これは客観的に「見て分かりやすい」からなのです。
ゲイは「見た目が男で男性が好き」
レズビアンは「見た目が女で女性が好き」
という場合が多く、この場合には見た目と性的指向がノーマルと違っているってことが非常に分かりやすく、取り上げやすいんですよね。
でも、実際にはそれだけじゃないんですよ。
見た目と性的指向が一見ノーマルだからあまり取り上げられないけれど、実際にはノーマルとはちょっと違うって場合も往々にしてある。
この見た目と性的指向から取り上げられないからこそ、1で書いたような勘違いが生まれる遠因にもなっていると思います。
どういう方々かというと、トランスジェンダー。
例としては以下のような感じ。
体は男だけれど「自分は女」で「女性が好き」
体は女だけれど「自分は男」で「男性が好き」
トランスジェンダーとはつまり、狭義ではですが「自分はどんな性別か」が体の性別と違っている人のことを指します。
この点、「自分は男で男が好き」や「自分は女で女が好き」というゲイやレズビアンとはまた違っているので注意が必要です。
さて、こういった場合、一見するとノーマルに見えてしまうんです。
実際には「自分は男か女か」ってところと「誰を好きか」って部分はノーマルとは違うのですが、はた目からはノーマルに見えてしまう。
だから、こういった人々は取り上げられづらく、ノーマルに見えてしまうがために理解されず、1で書いたように「性自認と性的指向は一致する」という勘違いが起こる。
さて、ここまででお気づきでしょう、ノーマルとの違いを考える上で取り上げるべき観点は三つあるわけです。
・体が男、女のどちらか(身体的性別)
・自分の性別は何だと感じているか(性自認)
・自分が好きになるのはどんな性か(性的指向)
この三つの観点からセクシャリティとかジェンダーってのは成り立ってるわけです。
さあ、この観点から考えてみると「ノーマル」っていわば「普通」みたいな感じで使われていますけれど、「ノーマル」の方がよっぽど狭い範囲でしかないってことが分かってきますよね。
3.表にして考えると分かりやすい
さあ、ではこれまでの話を踏まえた上でノーマルとかセクシャルマイノリティってのを考える上での分かりやすい考え方を紹介しましょう。
それは、表にすることです。
はい、僕お手製の分かりやすい表ドン!
上から下に見て、各項目ごとにどれに当てはまるか見てみてください。
バイセクシャル、その他の方々には申し訳ありません(だって、表めっちゃでっかくなっちゃうんだもん・・・)が、とりあえず男女で区切るとこんな感じ。
・体が男、女のどちらか(身体的性別)
・自分の性別は何だと感じているか(性自認)
・自分が好きになるのはどんな性か(性的指向)
この三項目を男女で区切ると、総計で8つのタイプが現れます。
分かりやすく項番振っておいたので、以下で番号出したら上の項番を参照ください。
まず、一般的に言われるノーマルは項番2と項番7しかありません。
いや、こうして見ると狭いですね。
次に見た目上のゲイは項番1と項番3ですが、性自認の観点から言うとゲイは項番1と項番5になります。
次に見た目上のレズビアンは項番6と項番8ですが、性自認の観点から言うとレズビアンは項番4と項番8になります。
そして、トランスジェンダーは項番3、4と項番5、6となります。
さあ、ゲイ、レズビアン、トランスジェンダーと一口に言っても、こうして見ると見た目上のことだったり、性自認、主観では違っていたりとさまざまです。
ただ男女で分けるだけでもこれだけのグラデーションがあるのが性ってもんです。
また、よくLGBとTを別で考えようって話聞きませんか?
上の解説を見て分かる通り、ゲイやレズビアン、バイセクシャルとトランスジェンダーってのは内包する要素が全く違っているんですよね。
ゲイ、レズビアンは見た目上は「身体的性別と性的指向」の話であり、主観で行くと「性自認と性的指向」の話なんですよ。
ですが、トランスジェンダーは「身体的性別と性自認」の話であり、性的指向は関係がないんですよね。
こうしたところからも別々に考えようって話があるわけです。
さて、いかがでしたでしょうか?
セクシャルマイノリティについてちょっと解説してみましたが、これでも足りません。
男女だけでは区切ることのできないところ(バイセクシャルなど)について表にも書けていませんから、まだまだ無数に存在しているのが性ってもの。
まあ、僕個人的にはこういうの特別なにかしようとは思いませんけれど、こういう多様性を見ているのは面白いし、世界は楽しいなぁと思いますけどね。