【ネタ】渋谷のハロウィンが変態仮装行列と罵られたからには完全変態じゃなければ良いのではないか!
渋谷のハロウィンが2018年にはとんでもない惨状になった。
逮捕者が13人。
他にもゴミの散乱や吐瀉物の放置など軽犯罪のオンパレード。
周囲の施設は集客がガタ落ち、朝には掃除もしなければならない。
おまけに破廉恥極まりない服装の人々もいたり。
そんな人を狙う軽薄な人々がいたり。
そんな惨状を嘆いた渋谷センター商店街復興組合理事長はこう言い放った。
まあ、そう言われても致し方ないですね。
惨状は惨状だし、言い逃れもでき・・・
ん?
んん?
変態・・・
変態!!!!!!!!
そうつまり、
変態じゃなければこう言われる筋合いはないのではないだろうか!
カモン! Wikipedia!!
変態(へんたい、metamorphosis)とは、動物の正常な生育過程において形態を変えることを表す。昆虫類や甲殻類などの節足動物に典型的なものが見られる。
変態でなければ良いのです!!!
という言い訳をしていこう。
目次
1.完全変態でなければ良いのではないか?
変態仮装行列
まずはこのインパクトある語感の良い言葉を分解して考えてみよう!
変態・仮装・行列
この言葉はこの三要素で構成されている。
つまり、このいずれかを否定すればこの造語は成り立たなくなるわけだ。
・仮装
これを否定するのは難しい。
まずもって、ハロウィンとは仮装するものである。
それを否定するとはハロウィンのアイデンティティを揺るがすがごとき愚行である。
・行列
これまた否定するのは難しい。
ハロウィンとは、西洋妖怪に仮装した子どもたちが集団で各家庭を練り歩き、
「悪行をはたらかぬ代わりに甘味を献上せよ」
と脅迫する慣習である。
これが行列を否定してしまっては単体行動を行わざるを得ず、可愛らしいジャック・オ・ランタン一体では脅迫の効果が薄れてしまい、「どうせ菓子など貰えぬ」と斜に構えた西洋妖怪が現れ始め、いずれハロウィンは廃れる。
・変態
これを否定するのは滅法簡単である。
つまり、変態でなければ良い。
紳士であればよい。紳士たれ、ハロウィンの人々よ。
けれど、難しいのだ、紳士であるのは・・・
だったら、変態の意を転換しよう!
つまるところ、変態だからこそ、これは成り立つわけだ。
だったら、不完全な変態であればこう言われないのではなかろうか?
なぜなら不完全なのだから!
不完全なものは認められない、この世界。
ちなみに、不完全変態とは?
カモン! Wikipedia!
蛹を経ず、幼虫が直接成虫に変態することを不完全変態という。昆虫の基本的な変態様式で、この場合の幼虫は、完全変態をするものと区別するため、通常は「若虫(じゃくちゅう、わかむし)」と呼ばれる。中でもセミ、カマキリ、トンボ、バッタ、ゴキブリなどが代表的な例である。
一応、完全変態の方も紹介しておこう!
幼虫が成虫になる際、いったん運動能力を著しく欠いた蛹(さなぎ)と呼ばれる形態をとり、蛹から脱皮して成虫が現れる。すなわち、
卵→(孵化)→幼虫→(蛹化)→蛹→(羽化)→成虫
という段階を経るものを完全変態という。チョウ、ハチ、ハエ、甲虫などが該当する。
そう、つまり不完全変態たれ、ハロウィンにうつつを抜かした諸氏。
一時ばかりの西洋にかぶれた軽佻浮薄の夢を見よ、不完全変態としてな!
では、具体的にどうすればいいのかというと・・・
こうである。
不完全変態である。カマキリの仮装などはもってこい。
この仮装であれば変態仮装行列と呼ばれることはない。
呼ばれたとしてもこう返せば良い。
「なにを言う! 我こそは不完全変態なり! しかとこの仮装を御覧じろ!
批判したいがためとはいえ言うに事欠いて変態とは!
それを言にするならば、むしろ不完全変態仮装行列と呼ぶがよい!」
などなど反論の言葉ならいくらでも口を突いて出よう。
もはや変態仮装行列とは呼ばせまい。
ちなみに、カブトムシなどはアウトです。
これは完全変態です。
完全な変態です!
二回言いました。
カブトムシやアゲハチョウの仮装はもう完全変態なので、変態仮装行列と言われても言い逃れ不可能です。
2.不変態、無変態であれば文句は言わせない!
さあ、それでも食い下がる咀嚼筋の強い御仁もおられよう。
つまり、
「不完全変態でも変態であることに変わりないではないか!
不完全だろうと変態は変態である。
パラダイムシフトでもコペルニクス的転回でもなく変態は変態だ」
との論である。
これを言われると弱い。
不完全変態も変態の一形態であり、変態は変態である。
完全変態は完全なだけであり、変態という観点から見れば不完全変態も容貌が変貌する変態であることに変わりはない。
さあ、ここで私が口にするであろう「変態」数か月分を消費したが、それは気にせず続けていこう。
不完全変態も変態である。
イコール
不完全変態だけでは変態仮装行列と呼ばれても仕方ない面がある。
なんと!
これではこのエントリーの根幹が揺らぎかねない。
揺らいだところで大した被害も二次災害も起こりはしないが・・・。
しかし、これに対して確実な反論を聡明たるWikipedia様は用意されておられた。
成長過程で形態がほとんど変化せず、脱皮によって大きさだけが成長することを不変態あるいは無変態という。シミ・イシノミのみ。幼虫・成虫共、交尾・産卵可能。
不変態・無変態である。
これならばもう、もう変態ではあるまい!
不である! 無である!
もはや我々は変態に対して反対的な言葉を備え付けることによって、変態ではないことを主張できる時代に突入したのである。
ただ・・・昆虫に限定した場合はシミ・イシノミしかない。
これは手痛い。この仮装はひどく困難を極める。
可愛い画像を探したのだけれど見付からなかったので可愛い似たイメージ
※ピクミン3よりヨロヒイモムカデ様
はい、人間には無理です。
言っておきますが、本来のシミはこれ以上に不気味です。
けれど!
これさえ乗り切れば不変態、無変態の完成だ。
そうなればもはや完全に変態仮装行列などとは呼ばれまい。
・・・
・・・・・・
なお、哺乳類や鳥類、爬虫類のように、基本的な体の構成は変わらず、各部分の発達によってその比が変化する程度で、連続的に形態が変化して成体になる場合には変態とは呼ばない。
こ、これは・・・
つまり・・・
人間であれば変態とは呼べない!!! だと?????
人間とは元来、繁殖を効率的に行うため、年中繁殖期となれるように文化を発展させる手法を取ってきて、ついに年中繁殖期でいられるようになった。
それが、変態ではないとは・・・
はっ、つまり人間は人間の仮装をしている内は変態ではない!
恋愛感情という性欲に付随する情熱的慕情に身をやつし、その内なる動物的本能に身を委ねた時にこそ、人間は人間の仮装を脱ぎ捨てた変態となるとでも言うのか!
なんと哲学・・・
Wikipedia様はさすがですなぁ!
3.やってみよう
さあ、やってみよう!
つまり、このような仮装をすれば良いのだ。
不完全変態、もしくは不変態、無変態。
あるいは、つまらぬけれど、人間などの哺乳類、鳥類、爬虫類といった変態を行わない生物の仮装を行えば良い。
これでファイナルアンサー。
これらの仮装をしておれば、いかなる理由があろうと仮装行列とは呼ばれることこそあれど、変態仮装行列と呼ばれるいわれはなくなる。
では、実践していこう!!!!!!
レッツ・非変態仮装行列!
まずはみなさん大好きカマキリの仮装です。
カマキリは不完全変態なのでこれは許容されますね。
ちなみに、AMAZONとかでも売ってるので案外楽に手に入ったりするぞい。
結構簡単に変態じゃなくなるのは可能だったりするのです。
これを着ればもう変態仮装行列とは言わせない!
変態仮装行列という唾棄すべき名誉はこれで返上できるわけだ。
さあ、どんどんいこう!
ファッ!!!!!??????????????
ちょっと思い付きで貼ってみたけど結構グロイなこのアニマルマスク。
馬の頭であれば変態とは言えないだろう。
なにせ・・・
哺乳類は変態しないのだからなァア!!!!!!!
変態しないのであれば変態とは必ず言えない!
これはカマキリなどという不完全変態による不完全な変態仮装行列の否定ではなく、完全無欠な変態仮装行列の否定である。
さてさて、大詰め、最後の仮装はコレだァ!
そう・・・ニンゲン。
人間こそが、変態仮装行列を否定する最強の仮装である。
人間は変態を行わない。
人間社会に属する人間らしき理性を持つ限りは変態とは成り得ない。
動物と化し、生殖本能に身を焼かれてこそ、変態となる。
つまり、人間社会で人間の皮を被ればこそ、真に「変態でない」と言えるのである。
まことの変態は、人の内に眠る本能。
なればこそ、かの邪知を抑え、人間らしき皮を被るこそ変態仮装行列に終止符を打つと知れ。
お後がよろしいようで。
・・・あ、ちなみに上のダヴィンチの絵、ポスターで売ってるらしいよ!
あとで買おうっと!!