初めてマンション・アパートを契約するとき、内見の時にはここを見よ! アパートに何度も引っ越した僕が良い物件を選ぶための内見のポイントを教えます!

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アパートやマンションの内見、初めての方にとっては見るポイントが難しいですよね。

テレビで言っているような内容も、いざ内見に行こうと言うときには初めての一人暮らし、初めての内見でテンションが上がって忘れてしまいがち。

また、あいまいな知識では一緒に内見に付いてくる不動産屋さんの巧みな話術によって、「あ、そうかぁ・・・」と納得してしまうことも多々あります。

ここで必要なのは・・・

・しっかりした見るべきポイントの知識

・はっきりと分かるポイントの見極め方

・何を諦めたくないか、何なら譲歩できるかの線引き

この三点を事前に頭の中で復習しておかないと、物件選びに失敗してしまう可能性が高くなってしまいます。

また、不動産屋さんの中にも「売れ残りを売ろう」というような悪い考えを持った人もいます。

なので、初心者では見るべきポイント等が分からず、そして、明確なポイントの見極め方法を知らないため、相手の言葉に言いくるめられてしまう・・・。

初めて物件選びに来る人は、そうした人にとってはまさに絶好のカモ。

そうならないためにも、ここでは何度かアパートを転々とした僕がその経験から内見の時に見るべきポイントを初心者でも分かりやすい見極め方と共に紹介していきます。

目次

1.内見の時に見るべきポイントとその理由一覧

はい、まずは見るべきポイントを重要なところから内見に入る前、内見中、内見の後にという観点から上げていこう。

とはいっても、何階が良いとか角部屋が良いとかそういったことはまあ自分の好みや妥協になってくるのでここでは言及しません。

生活が大丈夫かどうかを見る時に見るべきところを挙げていきます。

1-1.入る前にゴミ集積所とポスト、掲示板を確認しよう

では、最初に内見に入る前に。

入る前には、まず外にあるであろうゴミ集積所とポスト、掲示板を確認しましょう。

これらを確認する理由は、「入居者のマナー、治安を測る」ためです。

ゴミ集積所は、ゴミが溜まっていたりするとちゃんと朝にゴミ出しをするマナーの良い人ばかりではないことが分かります。

ポストは、ポストの様子からチラシやポスティングの多さ、また、大量に郵便物を溜めているズボラな人がいないかなどの指標になります。

掲示板は、単純に「近隣住民の迷惑」や「廊下のゴミ、汚れ」に関する注意喚起が掲示してあると、実際にそういった問題が起こっていることが分かります。

1-2.内見中は壁の薄さとコンセント、ベランダを必ず確認!

次に内見中にどこを見ればいいか?

キッチンや風呂場など見るべきところはありますが、その備え付け部分やガスの種類、ネット環境などは好みだったり妥協点の一つですのでここでは省きます。

生活の中で不快や不満の元になる必ず確認しておきたいけれど、見落としがちなところをここでは紹介しましょう。

それは、壁の薄さ、コンセント、ベランダの三つを確認することです。

まず壁の薄さは、生活の不快感などに直結してくる重要な部分です。

次にコンセントの位置と量は、多ければまだ良いのですが、少なければ家具や家電の置き方と配線にかなりの制限が出てくるので確認しておきましょう。

最後にベランダは、軽く外を見るだけでなく、ちゃんと排水設備やベランダから見えるモノ、上に部屋がある場合は見上げてベランダの裏を確認しておきましょう。

ベランダは排水が悪かったりすると汚れが自分のベランダに溜まる原因になりますし、見える景色によっては低階層だと外から中が見えかねない場合もあります。

また、上の階のベランダの裏は、雨漏れや雨樋の割れなどでベランダが汚れる可能性があるのです。

1-3.内見の後に可能なら夜と雨の日にも内見を頼もう

最後に、内見を一度した後の話です。

できればもう一度くらいは以下の条件で内見をしてみましょう。

夜、または雨の日。

夜は、たとえば活動時間帯の違う住民が夜にうるさく騒いでいないか、夜に周囲の治安が悪くなっていないかなどを確認することができます。

昼では帰ってきていない人がいたり、夜に寝る時間の環境を見られなかったりするので、夜はできるだけ内見してみると良いでしょう。

そして、雨の日は、雨漏りや雨樋の壊れ、排水環境、湿度があまりに上がっていないか、寒さはどれくらい感じるか、といった雨の日ならではの問題を確認できます。

夏であればなおさら、確認しておいたほうが良いでしょう。

2.見るべきポイントの見極め方!

では、次に上で書いた見るべきポイントの見極め方を解説します。

2-1.ゴミ集積所、ポスト、掲示板の見極め方!

まず、入る前にゴミ集積所、ポスト、掲示板のここを確認しておきましょう。

 

・ゴミ集積所

ゴミが溜まっていないか。

昼にゴミがあれば確実にゴミを朝に出さないマナーの悪い住民がいることの証拠!

 

・ポスト

チラシやポスティングがあまりにも多く来ていないか(ポストから三枚くらいハミ出ているなら、悪質なポスティングが多い証拠)

ポストに郵便物を溜めている人が半数以上いる場合、住民全体としてマナーはあまりよろしくないことが分かる。

 

掲示

迷惑行為、騒音トラブル、マナー違反などの注意喚起の掲示物が貼られていないか。

貼られていた場合、そういったトラブルが過去にあった証拠。

逆に、避難経路や病院、緊急連絡先などの掲示がある場合は親切な不動産オーナーなので信頼できます。

2-2.壁の薄さ、コンセント、ベランダの確認方法!

次に、内見中に見るべきところのポイント。

 

・壁の薄さ

軽くトントンと叩いてみて、ポクポク、ボンボンと響くような空洞音があれば壁の厚さには期待できません。

逆に、ペチペチと明らかに硬い音であれば大丈夫です。

ちなみに、壁を部分的に硬くしている悪質な場合もあるので、不動産屋さんに何と言われようとも全体を叩いてみることをお勧めします。

 

・コンセント

まずは自分の部屋を想定してみて、問題なくコンセントが届くか想像しよう。

コンセントは一人暮らしであれば部屋の対角に二カ所、もしくは三カ所くらい欲しいあれば、電源タップを少し用意するだけで問題ありません。

一カ所しかない場合は止めておいたほうが良いかも知れません。

また、忘れがちですが洗濯機と冷蔵庫を置く場所のコンセントも必ず確認しないと、悪質な建築業者の場合は付けていない可能性もあるので必ず見ておきましょう。

 

・ベランダ

まずは排水溝を確認して、汚れが詰まっていないか、壊れていないかを確認。

次に外を見て、外から(外の道路に立っている人から)中が見えないか確認。

これ、意外と重要で、妙に外からの視線って見られていないと分かりつつも精神的には結構なストレスになります。

最後に、上の階があるならベランダから上を見上げて、上からの雨樋が割れていないか、上のベランダから雨漏りはしないか(割れがないか)を確認しましょう。

2-3.夜と雨の日の確認ポイント!

最後に、夜と雨の日に見るべきポイント。

 

・夜の内見

まずは外から見て、電気の付いている部屋を確認し、そこから騒いでいる声や音楽などが聞こえてこないか耳を澄ませてみてください。

また、入居予定の部屋の隣に電気が付いていれば、実際に入った時に隣人がうるさくないかを確認しておくチャンスでもあります。

そして、外から暴走バイクなどの治安の悪い地域特有の音が聞こえないかも確認。

 

・雨の日の内見

雨の日は簡単です。

まず、部屋の中が雨漏りしていないか、ベランダの雨樋が割れて水が漏れていないか、排水溝はちゃんと機能しているか確認。

そして、これは体感で良いのですが、湿度があまりにも高くなりすぎないかも確認しておけると良いでしょう。

3.他にもこんなことを意識していこう

 上で書いたもの以外にもこうしたことを意識しておくと、なおしっかりとした物件選びができますよ!

3-1.内見前に欲しいものと妥協できる点を洗い出しておこう

まず、内見前に欲しいものを挙げておきましょう。

いや、当たり前だよ、と思われるかもしれませんが、欲しいものを挙げるまではまだ半分でしかありません。

ですので、必ず自分の生活をシミュレートして春夏秋冬、晴れ曇り雨雪、全てを想定して欲しいものを挙げてみてください。

ここからが重要で、その欲しいものの中から妥協できる点を洗い出していきましょう。

なくてもそこまで困らないもの。なくても何かで代替できるもの。

後で何か買えばいいもの。もう少しグレードを下げてもいいもの

こうした観点から妥協点を挙げておきましょう。

そうしておくことで、内見の時に不動産屋さんに何か言われた時にも「これは妥協できない!」「いや、ここは妥協してもいい」ということをブレずに確認できます。

ただ不動産屋さんの言うことを鵜呑みにしてしまうと、悪質な不動産屋に捕まってしまう可能性もありますので、ここは必ず自分の意思を持つようにしましょう。

3-2.事前にはっきりと希望を不動産屋に伝えよう

最後に、事前にはっきりと希望を不動産屋に伝えましょう。

不動産屋は数多の不動産を抱えています。

そんな中から希望に沿ったものを探すわけですから、たとえば駅近、予算数万円だけでは何十件もの候補が出てきてしまいます。

けれど、そこから内見できるのはせいぜい三~五件程度ですよね。

それでは本当に良い物件を選ぶことができません。

ですから、妥協できない点、妥協できる点を詳しく伝えておくことで「じゃあ、この辺りですね」と不動産屋さんが絞りやすいように伝えましょう。

内見の前にこれがあってこそ、希望に近い物件を内見できるので、ここをまずは意識して不動産屋に向かいましょうね。