睡眠時間は7時間がちょうどいい? でも一概には言えない場合も

 睡眠時間、いろいろやろうと思うと削りたいって思いますよね。

 あれなのですよ、睡眠時間って完全に一日の内の数分の一をコンスタントに消費していくからなんだか無駄なものに感じてしまうのですよね。これを少しでも削ることができたら、長い目で見た時にどれだけの活動時間が得られる事か。

 単純に1時間短くしただけでも1カ月で30時間。すなわち、活動時間的に言えばまるっと1日分は得できてしまうのです。1カ月を前よりもより長い時間活動的に消費できるのですよ。

 けれど、睡眠時間を削った時にはその活動時間よりもデカいリスクが出てきます。それが健康というか、まあ、体調的な問題ですわな。1日1時間睡眠時間を削るだけでも体に掛かる負荷は膨大です。

 上でも書きましたが、1カ月の内で1日分活動時間が増えるってことは逆に考えればそれだけの負担がコンスタントに体に掛かり続けるってことです。

 もし、普段が寝すぎで1時間くらい削った方が健康になれるっていうのならまだしも、普段の睡眠時間が適切だった場合、1時間削ってしまうと疲労が完全には取り切れず、永遠に蓄積を続けることになるのです。そうなると、いつの日かそれが原因でぶっ倒れる未来がきてしまうかもしれません。

 気を付けよう、睡眠時間!

 基本的には睡眠時間として適切なのは7時間と言われていますが、その辺りについて今回は見ていきましょう。昔は8時間と言われていましたが、今では8時間よりも7時間ってのが研究で明らかになった説です。

 けれど、社会人としてはなかなかそうも言ってられない現状があったりしますよね・・・。

 

目次

 

1.7時間がちょうどいい理由

 7時間睡眠をした場合の寿命が最も長いのをご存知でしょうか。

 睡眠時間が短いのは短命になるってのは当然として、実は長時間睡眠も短命に繋がるのです。

 とあるアメリカの研究によれば、5時間未満の睡眠時間の場合、糖尿病に罹患する確率が7時間睡眠に比べて2倍以上。また、9時間以上睡眠していた場合は1.9倍にもなったと結果が出ているのです。他にも、ガンに罹患する確率も5時間未満で2倍以上、9時間以上でも2倍弱程度にまで上がると言う結果も出ています。

 ※参考 : 「7時間睡眠」が一番長生きする! | 毎日新聞出版

 こうしたように、7時間睡眠がもっとも健康上適しているので、7時間睡眠をすべきだということですね。過眠も短眠もぜひやめましょう

 睡眠は直接生死に関わってきます。これは、人間がまず第一に満たすべき欲求に入っていることからも明らか。仕事、娯楽などなどありますけれど、それを長く続けるためにも7時間睡眠をしっかりとっていきたいところです。

 

2.遺伝子レベルで個人差あります

 ですが、やっぱり個人差ってのがあります。いえ、個人差というほど表面的なものではないかもしれません。なぜなら、それは遺伝子的に決まっているからです。

 ご存知の方も多いでしょうが、世の中にはロングスリーパーショートスリーパーなる人がいます。それぞれ、9時間以上の長時間睡眠で健康的な生活ができる人と、5時間程度の短時間の睡眠で健康的な生活ができる人ですね。

 そして、これ、実は生活スタイルとか運動、筋肉量などなどに関係なく、もう遺伝子的に決まっているのです。だから、これからショートスリーパーを目指そうって言ってなることは絶対にできないのです。

 実際、遺伝でもなければこんな睡眠時間で健康的な生活できませんからね。体の組成からして、その睡眠時間に対応するように作られているのですから。

 ちなみに、7時間程度の睡眠で健康的な生活ができるのに9時間以上寝てしまう人は過眠症の疑いがあります。長時間睡眠なのに普段から眠気などの不満がある、健康に害が出ているなどがあるならば、それは過眠症かもしれません。

 また、5時間程度の睡眠しかできない。起きてしまう。のに、普段の生活で異常な眠気に襲われたり、判断能力が鈍ったりといった自覚がある場合は不眠症の疑いがあるでしょう。こちらは、起きてしまうのに頭がボーっとしたり健康に害が出たりと直接的な被害を確認しやすいでしょう。

 まあ、そんなわけで、ロングスリーパーショートスリーパーっていう遺伝的に睡眠特性を持った方がいるので、一概には7時間睡眠がちょうどいいとは言えないのです。

 一度、自分の睡眠時間と健康について見直して、過眠、不眠、またはそういう体質なのか、ってのを今一度考えてみることをオススメします。

 

3.はじめよう睡眠7時間生活

 睡眠に7時間使うのは結構大変ですよね。特に社会人となると

 たとえば、仕事がちょっと残業して10時間程度。それに通勤時間が片道1時間として2時間。そうすると、固定で12時間は仕事のためにほぼ毎日消費しなければなりません。

 そして、朝は1時間前に起きて準備をしなければならない。さらに、帰ってきてからはまた1時間程度風呂や食事などの固定費です。となると、14時間。

 この時点で1日は残り10時間となってしまいます。多少の娯楽に使える時間は残り3時間・・・と、思いきや、こうした社会人には慢性的な軽度の不眠がはびこっています。寝ようと思った時間に寝床に就いてもそこから30分~1時間程度は眠れないものなのです(僕も同類)。

 なので、娯楽等に使える時間は2時間。たった2時間。この時間では本当にテレビを見るなどの生活しかできないのです。趣味があまりない方ならいいかもしれませんが、特に創作活動などを趣味としている方にとってはこんな時間じゃ少ない少ない。

 電車の中とかで寝るって手もありますが、あれでは実際の睡眠よりもはるかに質の悪い睡眠しかとれません。あれでは寝たことにはならないのです。

 となると、やはり、趣味の時間をなんとか2時間程度に抑えるしかないのです。

 社会人、悲しいかな・・・。

 ・・・あれ? 残業減らせばいいんじゃないですか?

 減らそう、残業!

 いや、睡眠時間に気を付けようと言う話は結局、ここに帰結するのですよ。社会人にとっては。残業、減らそう。

 

4.まとめ

・睡眠は7時間

・自分の体質を把握しよう

・残業しない

 以上の三つが今回の中では重要です。

 基本は7時間がいい。けれど、絶対数こそ少ないですがロングスリーパーショートスリーパーといった体質的な差異がある方もいるので、その辺はしっかり把握していきましょう。くれぐれも、過眠や不眠と間違えないように。これは普段の生活に不満や支障があるかどうかである程度判断が付きますから、ちょっと意識してみてください。

 そして、残業はしない。これは他のエントリーでもさんざん言っていますが、これは単純に健康に害があるので、本当に気を付けましょう。しないってことはなくても、睡眠時間がキチンと確保できないレベルならばやめましょう

 まあ、一度しっかり自分の生活スタイルを見直しまして、その上で改めて睡眠時間7時間を軸に生活を組み直してみるってことをするのもいいかもしれません。

 人間は基本的に寝溜めってのができない生物です。また、何日か睡眠不足だからと一気に寝たところでそれまでの負担が完全に解消されるかといったらそうでもないのです。すでにダメージとなったものは残ってしまうのです。

 一日のサイクルの中でちゃんと疲労を回復すること、これが睡眠には肝要なのです。