仕事や趣味を充実させたいならメシを分けて食え! 小分け食のススメ

 一日三食なんて誰が決めたのでしょうか

 一日三食が定番となったのは江戸時代の元禄期かららしく、それ以前は一般的には一日二食だったそうです。これ、別に健康とかの観点から出なくて、単純に食が手に入るような裕福な時代に突入したことが原因としてあるようです。

 なので、別に一日に三食しっかり食べる必要はないのです。むしろ、それは食べすぎなくらいで、我々日本人が普段簡単に食べられるものを考えるとエネルギー量的には二食で十分なのです。最近じゃ、三食よりも二食を勧める方が目に付くくらいです。

 さて、そんな三食事情なのですが・・・逆にエネルギー量とか栄養とかを考えていれば一日に五食とかに分けて食べたっていいわけです。というか、人によっては血糖や胃、食道などの状態(病気など)によっては小分けして食べるべき体の人もいたりします。小分けにすると、食事をした後の体への負担が少なくて済むのがメリットです。

 ということで、今回はそんな三食に限らず、同じエネルギー量を三食以上に分けて食べようというのを提唱していきたいと思います。

 

目次

 

1.仕事や趣味が充実する

 まずもって小分け食を実施し始めた時に最初に実感するのはこれでしょう。いや、実際に充実するかどうかは個人次第ですが、それでも、仕事や趣味に集中して時間を費やせるって点は一番分かりやすいメリットです。

 まず、食事をした後ってのは膵臓の働きで血糖値が上昇します。また、消化器官系に血液が活発に送られるようになります。

 こうしたものは食事した量や物質によって大きく左右されるのです。例えば、糖分や炭水化物を多くとった場合には血糖値の上昇が早く大きくなります。多く、消化に時間の掛かるものをとった場合は、消化管をより長時間活動させる必要があります。

 つまり、一食あたりに炭水化物や糖分を多くとる、もしくは単純に多くの食物をとった時にはこうした変化が大きくなり、それによって受ける影響も大きい。一方で、炭水化物や糖分を少なく、少ない量をとった場合には影響が小さい

 さて、ここでいう影響とは何か? それは経験した事がおありでしょう。

 食事後の眠気です。あと体のだるさや少しの火照り

 眠気は血糖値と消化管に血液が集まることによる影響。そして、体のだるさや熱ってのは消化管に血液を送るために体が活動的になっている影響です。

 これ、相当強烈な眠気なんですよね。だるさや熱も。

 そして、さきほども言った通り、これらは一食あたりの量や質によって左右される。

 ・・・ってことは、一食あたりの食事量が少なくなればこうした影響が少なくて済むのです。つまりもう、こうした眠気や倦怠感に悩まされなくて済む

 これを実現するのが小分け食。

 小分け食をすれば眠気が少なくなり、倦怠感もひどくなりません。そうすれば、仕事や趣味をその時間にも集中して行うことができるようになります。

 まあ、ここで一つ注意なのですが、デザートなどの糖分を毎食とっていては消化管は大丈夫かも知れませんが、血糖値の上昇が早いので砂糖は控えましょうね。砂糖はもう、食事量とかに関係なく血糖値を上昇させてしまいますから。

 さあ、充実した一日のためにも小分け食をしていきましょう。

 

2.きちんとすればダイエットもできる

 まず最初に言っておきましょう。

 毎食毎食満足するまで食べてしまう人がやると太ります。確実に。

 小分け食ってのは満腹にならないからこそメリットがあるのであって、食事量とか管理できないのであればもうやめた方がいいです。ここはもう小分け食は諦めて、一日二食生活にしてしまった方がいいです。そっちの方がよっぽど健康的です。

 ですが、きちんと小分け食をすれば、普段から多めにご飯を食べてしまうって人も抑制することが簡単にでき、ダイエットに繋げることができます。普段から抑えてご飯を食べてるって人にとってはそこまで効果ないでしょうけれどね。

 まず、普段から多めにご飯を食べてしまうのは、それは満腹になって幸福感を得たい現れ。もしくは、一日三食にしているがゆえに空腹感が強くなり、ドカ食いしてしまうパターンでしょう。

 これが、小分け食にすると抑制されるのです。

 なぜならば、小分け食にすることで強い空腹感を覚える前に食事をとることになり、ドカ食いをしなくなるからです。

 実際、ドカ食いしなくとも強い空腹感を覚えていた場合には必要以上に食事しているものです。空腹から満腹感を覚えるまでには多少の時間のズレがあり、それを感じるまで食べてしまうので必要以上に食事してしまうのです。

 これを小分け食の場合は常に空腹感を覚えない、覚えにくい状態にしておくことで満腹感を覚えるまで食事しなくとも満足できるのです。言ってしまえば、常に満足している状態にするのですよ。完全な満足ではありませんが、「空腹だから食事をしなければ!」という本能的な欲求を常に抑えておくことができるのです。

 さて、このように普段から多めに食事をしてしまう方にとっては良いダイエットとなるのです。ぜひ、取り組んでいきたいところですね。

 

3.デメリット

 一方でデメリットも見ていきましょう。

 さきほども書いた通り、管理できない人がやると逆効果です。満腹になるまで食べてしまうって人にとってはこれはもう、絶対にやってはいけないものです。

 また、五食程度に分けようと思うとしっかりした食事を作っていては大変なことがあります。

 こういった小分け食は基本的にはしっかりした食事は二食程度して、あとの三食は補助的に行うといったようなものが主です。しっかりした食事といっても、一日三食のときの一食と同じように考えてはいけません。補助的な食事を念頭に置いたうえで少ない食事をするように心がけるべきです。

 さらにもう一つ。生活スタイル次第では実現しにくいってのがあります。

 仕事中とかで昼休憩時間にしか食事がとれないって場合はどうしようもありません。仕事中に適当な菓子やバランスフードで補給しつつ、昼にはしっかりと食事をとって、あとは減量するなどといった方法しかありません。

 ・・・デメリットというとこれくらいでしょうか。

 デメリットといっても本人の心がけやライフスタイル次第といった部分に依るところが大きいです。なにより、これは管理の問題ですのでなかなか個人次第って部分が大きくなるのはしかたないのです。

 一方で、しばらくの間しっかりと管理して慣れることさえできれば、あとは食欲が抑えられたり、空腹感が抑えられたりと本能や欲求によって半自動的に小分け食のメリットを享受することができます

 なので、デメリットを抑えるためにはまず二~三週間だけしっかりと意識していきましょう。それから体が慣れてしまえば、あとは苦にならないはずです。

 

4.まとめ

・小分け食で充実生活

・ダイエットもできるかも

・管理できない人はやめよう

 まとめとしては以上です。

 小分け食、補助的な食事を上手く使えば案外楽に実現できます。ですが、自分の食事事情や必要なエネルギー、生活スタイルによっては一日二食生活にしてみるのもいいかもしれません。

 よっぽどでなければ、食事回数ってのは健康などに大きく影響はしてきません。いや、もちろん、消化器官系に問題があったりする場合には考える必要がありますけれど。

 食事時間と栄養の方が健康には影響してきます。たとえば、寝る前に食事をすると逆流性食道炎などのリスクが大きくなったりします。なので、気を遣うなら食事時間と栄養のほうに気を使っていきましょうね。