飛び込み営業って単に会社の評価下がるだけの逆効果な業務だよね

 飛び込み営業、今時こんなことやってる会社、そうそうないと思いますが。それでも、一定の売り上げには貢献しているんでしょうな。でなければ、これまでに飛び込み営業がなくなっているはずだ。

 さて、そんな飛び込み営業・・・

 新人研修の一環で行われることもあるとかないとか・・・入社したての新人になんかこう、初対面の人に対するコミュニケーション力を付けるとか、勇気を養うとか、そんな名目で研修に取り入れる会社があるらしい。

 ・・・ま、ウチの会社でもあったんですけどね! 営業関係ないのにな!!

 ド阿呆かよ、大事な教育期間使って本業務と関係ないことやらせるとか・・・

 まあ、その辺のことも含めて、飛び込み営業って不毛もいいとこだよ、まったく。

 

目次

 

1.新人研修に取り入れる意味ないですよ

 冒頭でも書いたけれど、新人研修に飛び込み営業を取り入れる意味ってないですよ、正直。会社の人事部さんたちよ。

 飛び込み営業ってそもそも、唐突に行って、「ウチの商品なんですけど、これどうですか?」って行くものです。これ、新人に研修でやらせるに当たって、はっきり言って利益に繋がることはまったく考えていないのは明白。

 では、なぜやらせるのか?

 ウチの会社の人事の言い分によると

・知らない人とのコミュニケーション力を付けるため

・勇気を養うため

 ・・・馬鹿ですか。阿呆ですか。なにその理由、まずさ、社会人に必要な能力かってこと考えろよ。あと「勇気」て・・・「勇気」て・・・

 新社会人がまず獲得すべき能力として「勇気」ってないよなぁ。いやまあ、知らない人とのコミュニケーションは百歩譲ってあるとしてさ、ないよ、「勇気」いらないでしょう。

 それにわざわざじゃあこれを飛び込み営業研修っていう名目で研修の一環にしなくてはならないのか。そんなはずはない

 そもそも、知らない人とのコミュニケーション力なんて入社前の面接とかで見てないのかな。それを以上に、社会人として必要ってことであれば、飛び込み営業じゃなくてもっと別の研修がいくらでもあるでしょうに。自社内で完結するようなさ。

 第一、新人をさ、会社の名前背負わせて飛び込み営業に行かせるとか、それ、単に迷惑なだけだろうに。相手側からすれば「うわ~、今時こんなこと新人にやらせてるんだ~」と引かれること間違いなし。加えて、相手から見ても対応に時間掛かって迷惑極まりない。

 もし、ここをこれから飛び込み営業をしなければならないという新人さんが見ていたとしたら、一つ言っておきます。

 はっきり言って意味などない。会社から発破を掛けられるかもしれないが、利益なんぞ期待していない(もし、期待しているとしたらそんな会社はド阿呆なので見切りをつけた方が良い)。ので、気楽に行きましょう。

 そう、嫌な事に見切り付けてちょちょっと適当にこなす。新入社員として研修から学ぶことはこれに尽きる。それが仕事だと諦めていい感じに終わらせる、そんなメンタルを身に着ける作業が研修だと割り切ってください。

 あ、あと「勇気」、これは本当にいらないでしょう。いや、あの、見知らぬ相手先と話をしなければならない時のちょっとした勇気(人見知り限定)はいるかもしれないけど、飛び込み営業の勇気ってどちらかというと「相手に迷惑を掛けて怒らせるかもしれないこと前提で行かなければならない勇気」「問答無用の否定に耐える勇気」がいる。

 そんなもん普通の会社だったらいらねえよなあ!!!!

 いらないんだよ普通の会社だったら否定を前提に行動する勇気とかさ、僕の場合なにが嫌だったかって「相手に迷惑が掛かるのに行動する勇気」の方ですよ。

 相手に迷惑が掛かることを分かっていながらするってそれ、会社としては最低最悪、自らの不利益にすらなりかねない行為だよ。それを「勇気」とかいう言葉で飾り付けて研修に組み込むとかほんともう救えねえな・・・

 もうね、ほんと、研修で飛び込み営業があったら普通に利益出さなきゃとか背負い込まず、「あ、まだこんなことやらせる会社なんだなぁ~」とちょっとバカにしながら適当にこなすのが吉です。

 

2.迷惑極まりない飛び込み営業

 次、普通の業務内容の飛び込み営業について。

 これ、いります?

 飛び込み営業って、まあ、多少の利益は出ているのでしょう。そうでなければ未だになくならない理由がない。もし利益があまり出ていない(効率的でない)のに改善せず、飛び込み営業に頼っているのだとしたら、そんな会社は早く辞めるか、経営者なら畳んじまったほうが良いですよ。

 飛び込み営業、中でも法人に対する飛び込み営業って本当に迷惑だし無駄です。

 個人であれば、たとえば今の40代以降くらいであれば、昔はそういった営業も珍しくなく、そこまで警戒もしないかもしれません(逆に30代より若い辺りだと営業そのものに警戒心があるので飛び込みなんてもってのほか)。そういった層を狙っているのであれば、まだ飛び込み営業のし甲斐はあるかもしれませんな。まあ、時を経るごとに難しくなっていくでしょうけど。

 対して、法人はまずアポを取らずにいきなり飛び込むって時点で失礼極まりない。たとえ、受付があるからと受付を通したとしても、それで相手方の事務もしくは人事部あたりの営業担当者の手を煩わせることになる。これ、全く知らない会社の営業マン一人のせいで時間を取られるって、迷惑以外の何物でもないですよね。

 しかも、僕が新人研修の時にいわれたのですけれど「とにかく、受付で断られても止まるな。営業担当者を引きずり出せ」と言われました。

 ねえ、これ迷惑掛けてるって自覚ある? 阿呆なの?

 自分の利益のために動くのは資本主義的でとても好きですよ。けれど、相手に迷惑を掛けた上で成り立つものか? 迷惑かけるってその時点で悪印象与えるだけだよ。

「悪印象持たれたとしても、その時点でその会社と取引はないから別にいい」とか「利益が出ればそれでいい」とか言い分あるだろうけど、それ、そもそもアポ取ってやればいいだけの話ですよ。わざわざ迷惑かけて悪印象持たせるだけ持たせといて、総なりゃ断られやすくって、ってデメリットしかないじゃないですか。

 もう、会社って利益を効率的に追求するために生まれた組織でしょ。それがなんですかこの、非合理的、非効率的な活動は!

 組織である以上、色んな人の考えが入り混じる。その中にこの非合理、非効率な考えの人間が上層部にいたら、その時点で組織としての効率はガタ落ちする。

 上層部、しっかりしてくれ・・・会社とはどういうものか今一度考えてくれ・・・あんたらの精神論実現のために作られてんじゃないんだぞ会社組織は・・・

 そういう会社が今やブラック企業と呼ばれて非難されるんですよぉ・・・(遠い目)

 

3.時代遅れじゃないですか?

 さて、そんな飛び込み営業、一昔前であれば当たり前だったでしょうな。インターネット的な情報通信関連のインフラの整備とか、そういったもののコストの変化とか、そういうものを受けた結果として、今の飛び込み営業の不毛さがあるわけですから。

 昔は広告とかで宣伝するほどの財力がない会社は飛び込み営業での戦略も十分に効果があったでしょう。電話では分からない部分を資料を見せることができるし、昔は情報網がないためその情報の少なさからメリットを説明して納得させれば「検討」にまで持っていくこともできたでしょう。

 比べるものが少ないため成功率が高く、飛び込み営業自体が普通だったのですから。

 でも、今は違う。インターネットさえ使えば簡単に比較対象の商品が見付かるし、個人のみならず法人向けの事務用品やサービスなんかまで網羅されてますよね。

 そんな中でじゃあ、必死に飛び込み営業をする理由ってなんなのでしょうか?

 ないんですよね、これが!

 あるわけがない。前述の通り、飛び込み営業なんて今時アポイントメントがすぐ取れるような時代、迷惑でしかない。加えて、インターネットで簡単に競合他社の商品サービスと比較できるとなれば・・・言わずとも分かるでしょう。

 相手側にしたって、「アポイントも取らずに急に現れて時間取らせた挙句、ネットで調べた他社製品より少し劣っている商品」よりも「ネットにあったよりメリットのある商品」「付き合いの長い友好な会社の商品」とか「アポを取って都合を合わせてくれてとても心証の良い会社の商品」の方を選ぶのは当然でしょうに。

 比較対象とかいろいろ、情報網が広くなって相手側も情報を持っている昨今、サービスは情報を駆使して競争しており、むしろ心証こそが決め手になってきています。飛び込み営業で心証悪くして、さらに商品を他社製品といくらでも比べられてしまえば、それはもう、この不毛さが分かりますよね。

 

4.まとめ

 さて、これまでの章で飛び込み営業の批判をしてきましたが、やっぱり、一番の理由は時代にそぐわないってことですかね。アポイントメントも簡単に取れる、情報が散乱している、そんな時代にわざわざ自社製品一個引っ提げてアポも取らずに突っ込むとか、時代遅れも甚だしい

 まとめとして伝えたいことは以下の二つ。

1.新入社員研修で飛び込み営業をする時は、気楽に行こう。利益など求められていないし、気負うだけ無駄。学ぶものは「嫌な仕事は適当にいい感じにやる精神」です。

2.飛び込み営業で全然成績を出せない会社員さん。あなたは別に能力がないわけじゃなく、時代が飛び込み営業を否定しているのです。昔なら普通に成績は出てたはず。今成績が出せているのは天賦の才を持つ人たらしか、商売人です。落ち込まず、転職しましょう。

 以上ですね。

 まあ、新人さんも現職さんも気負わない。だって、時代が飛び込み営業向きじゃないのだもの。他者製品をネットで調べて対抗して、アポ取って友好な関係築いて、商品が似たり寄ったりでも友好関係で商談を勝ち取る

 それこそ考え方が古い? いや、ですが、今の時代、情報が多いが故に大きなブレイクスルーでもない限り、商品は似たり寄ったりになってしまいますから。今こそ、そういった丁寧さが営業には求められていると思うのです。

 まあ、そんな時代ですから、天賦の才でもなければ飛び込み営業でなかなか成績は出せません。あなたの能力がないわけではないですよ。時代が時代なのです。

 そんな場合は落ち込まず、素直に転職が吉でしょうな。もっと時代に即した、あなたの能力に合った職があるはずです。

 新人さんも、「あ、飛び込み営業させた挙句この研修は・・・ちょっとやばいな」とブラック企業に捕まったと思ったらすぐ転職第二新卒というシステムが浸透してきた今だからこそ、「新人で転職」とは選択できる選択肢です。これも時代ですね~。

 時代、時代かぁ・・・

 まあ、こんな時代でも、よっぽど大きな意識改革が起こらないと日本からブラック企業はなくならないでしょうなぁ・・・(遠い目)