【ラブコメ】「五等分の花嫁」第六巻は謎の少女とのお別れとようやっと仲直りする二人、そして、風太郎が今度は自分の意思で家庭教師を辞めることに!? どうなる五つ子!

はい、というわけで「五等分の花嫁」第六巻のレビューです。

五巻の最後で出てきた、昔の会った風太郎を変えるきっかけになった少女。

その彼女は誰なんだ?

そして、仲違いをしてしまった二乃と五月の二人はどうなったのか?

喧嘩のせいですっかり忘れてしまっていたけれど、迫りくる期末試験どーすんの??

そんなこんなで気になることばかりが張られて終わった五巻。

その全部が六巻ではどんどんと解決していきます。

まあ、一部完全には解決しない問題もありますけれど。

とはいえ、今回の巻は二乃巻ですよ、二乃巻。

二乃回じゃなく、まるっと一巻二乃巻!

(数字が二つ出てきてややこしい)

これまでは二乃は人気低かったんですよね、全体的に風太郎に対して辺りが強いし、別にツンデレってわけでもないので。

普通に恋をしている三玖や一花と比べるとどうしてもねぇ・・・。

☆ と こ ろ が ☆

二乃、一変。

二乃は二乃で、風太郎と話す機会がなかっただけで、ああ見えていろいろあるようで。

今回、二乃、一気に可愛いっつーか、いきなり恋をしているとかそういうわけではないんですが、この変わりっぷりは今までが今までだっただけに最高すぎる。

以下、そんな二乃巻なレビューです。

 

↓前巻ネタバレレビュー↓

densilife.hatenablog.com

↓次巻ネタバレレビュー↓

densilife.hatenablog.com

 

目次

1.謎の少女との別れ、そして、キンタロー、ついにバレる

さて、第六巻の始まりは、五巻の終わりに現れた例の写真の子の場面から始まります。

そして、五月と仲違いしている二乃に、まさかのここでキンタローがバレる!?

と、序盤にいろいろとぶっこんでくれています。

では、以下、あらすじレビュー。

 

池のほとりで例の写真の少女に声を掛けられた風太郎。

風太郎はもちろん、この少女が五つ子の誰かだとは思っていません。

風太郎は「まだ会えない」と言って逃げようとしますが、少女は風太郎の例の写真が入った生徒手帳を取って引き留めます。

風太郎が逃げないように池のボートに乗せる少女。

ボートで少女は自分を零奈と名乗ります。

零奈は風太郎から家庭教師の話を聞いて言います。

「きっと君はもう 必要とされる人になれてるよ」

噴水が噴き出てきたので急いで船着き場に戻る二人。

桟橋に上がった零奈に生徒手帳を返されるが、例の写真は返さないと言う。

代わりに、京都で買ったお守りを渡される風太郎。

「自分を認められるようになったらそれを開けて」

どういう意味か尋ねようとする風太郎に零奈は一言。

「さよなら」

そして、慌てて池に落ちてしまった風太郎をよそに、零奈は姿を消しました。

ーーーーーーー

ずぶ濡れで落ち込んだまま、風太郎は二乃のいるホテルへ朦朧と向かいます。

そんな風太郎のしつこさに呆れて、二乃は風太郎を部屋へ入れました。

風呂に入れさせられる風太郎は、ドア越しに二乃に零奈のことを話します。

二乃は一人で話し相手がいなくて寂しかった様子。

風呂から上がって、二乃の手にある、以前破られたプリントを目にする風太郎。

テープで繋がれており、ちゃんとやってありました。

「い 一応は悪いと思ってるわよ ごめん」

「ああ いいぞ この調子で五月にも謝ろうな」

家に帰った風太郎は、五月がやけに家に馴染んでいることに不安を覚え、再び二乃のいるホテルに戻ってきます。

零奈に会って、別れて、教えられたということを二乃に話します。

「人が変わっていくのは避けられない 過去を受け入れていかないとな」

「だから お前も仲直りして帰ろう」

それに対して二乃は言います。

「五年前から変わった みんな少しずつ離れていった」

「まるで五つ子から巣立っていくように 私だけを残して」

「だから 無理にでも巣立たなくちゃいけない 一人取り残される前に」

しかし、一つだけキンタローのことが心残りだという。

そこで、心残りをなくさせるために風太郎はキンタローに化けます。

二人でシュークリームを作るなど、部屋で楽しく過ごす二乃とドキドキの風太郎。

しばらくしたところで、二乃はカフェに風太郎を呼び出します。

「今日は彼に合わせてくれて感謝してるわ」

「この先、どういう結果になっても彼との関係に一区切りつけるわ」

これに風太郎は言います。

「頑張れよ」

瞬間、バッ、と袖をめくられる風太郎。

そこには、二乃がキンタローの手首に通したはずのミサンガが・・・。

「やっぱり」

「あんな明るい所で会うなんて詰めが甘いわね 前回と違ってよーく顔が見えたわ」

睡眠薬を盛られた風太郎は、カフェで気を失ってしまいました。

目を覚まして二乃を探すが、彼女はもうチェックアウトして出ていったという。

 

はい、前半ここまで。

って、長いっていうか、濃いわ! イベントだらけかよ!

とはいえ、零奈との話は意外にもすんなりと終わっています。

読者は分かっていますけれど、零奈は五つ子の誰かの可能性が高い。

だから、このタイミングで何か伝えたいことがあったのでしょう。

そして、渡されたお守り。

そこに彼女の真意があるのでしょうな。

けれど、すっぱりと別れてしまったのはどういう意図なのか。

零奈によって勉強を続けることに執心して誰かに必要とされようとしている風太郎に、もう必要とされていることを気付かせてあげたかったのでしょう。

別れることで、零奈、つまり零奈側からすると「私」のために必要とされるようになろうとしなくても良いんだと、風太郎にあの時のケリを付けさせたかったのでしょうか。

まあ、五つ子の誰かだとすると零奈的にはお別れにはならないから、風太郎ほど落ち込んだりってことはないから切り出せたのかもしれませんけれど。

んで、二乃。

気付かれちゃいましたね、キンタロー。

けれど、二乃は変わること、心残りをなくすことに前向きになっているので、もしかするとそこまでショックではないのかも・・・。

いや、そんなことはなく、二乃は五つ子の中でも繊細だからこそあの態度なのですよ!

だから、ショックでないわけはないのですが・・・これからどうしていくのか。

2.四葉の悩みと二乃の決意、仲直りをするために必要だったのは二乃の変化だった

中盤、お人好しで人の頼みを断れない四葉の悩み。

これまでもところどころこれで困っているような場面があったのですが、期末試験を前にしてそれが表面化してきます。

一方、キンタローを見破った二乃は・・・は? 可愛いんだけど。

以下、あらすじレビュー。

 

期末試験まであと数日。

学校で、風太郎と五月は二乃を探しますが、休みだと聞きます。

そして、四葉を見つけますが、なにやら陸上部の手伝いで駅伝に出るようで。

しかし、陸上部の部長?に迫られて断れないものの、四葉は勉強もしたくて困っているようでした。

加えて、来週は期末試験だというのに部長は土日に合宿練習をするという。

赤点さえ回避できればいいと気楽な部員に比べて、赤点回避すら困難な四葉はしかし、部長に迫られて断れませんでした。

落ち込む四葉

「部活 辞めちゃダメかな・・・」

一花の計らいで、そんな四葉の本心を聞いた風太郎は翌日合宿が始まる前、陸上部と共にいるであろう四葉に会いに行くことに。

ーーーーーーー

ところかわって、二乃のホテル。

そこにはお得意の変装を使って三玖が来ていました。

「二乃はうちに戻りたくないの?」

「なんで戻んなきゃいけないの?」

昔と違っていろいろなことがバラバラになった五つ子。

「そこまでして一緒にいなきゃいけない? 一緒にいる意味って何よ」

「家族だから だけじゃ変?」

三玖は言います。

自分たちは一人20点の五分の一人前だから。

昔のまま五人そっくりだと20点のままだから。

「笑ったり 怒ったり 悲しんだり 一人一人違う経験をして」

「足りないところを補い合い 私たちは一人前になろう」

「だから 違ってていいんだよ」

三玖の言葉に、風太郎の言葉を思い出す二乃。

そうして、ハサミを手に取るのでした。

ーーーーーーー

翌日、場面は風太郎と五月、一花が学校で陸上部が集まっているのを見ているところ。

陸上部の中には四葉の姿が。

合宿に行きそうになっているので、風太郎はとっさに五月に四葉と入れ替わらせます。

「痴漢だー 痴漢が出たぞー!!」

そう言って、正義感の強い四葉にわざと追いかけられる風太郎。

その隙に、変装した五月が陸上部の前に現れます。

「私 部活を辞めたいです・・・」

しかし、髪の長さですぐに気づかれてしまう!

と、風太郎を捕まえていた四葉が作戦に気付き、陸上部の元へ・・・

「あはは ちょっとしたドッキリでした 五つ子ジョーク」

ホッとする陸上部部長。

「まぁ 私が辞めたいのは本当ですけど」

「そもそも前日に合宿決めるとか マジあり得ないから」

そう言って部長を屈服させる四葉

と、なんと風太郎たちのところへ戻ってきてリボンを取ると、そこには髪をバッサリと短くした二乃の姿が。

二乃は四葉に言います。

「あんたも変わりなさい 辛いけどいいこともきっとあるわ」

そうして四葉を励まして、今度は五月に向き直ります。

「あんたは間違ってない 悪いのは私 ごめん」

そう聞いて、半泣きになる五月。

こうして二人は仲直りしたのでした。

 

はい、ここまで。

中盤も濃いわ! 六巻濃いなぁ・・・。遊びの回がないもの・・・。

四葉の悩みを解決すると共に、二乃の過去と決別する決意が描かれています。

四葉のお人好しすぎる悩みは完全に解決したとは言えませんが、最後に二乃に言われたことで何か一歩でも進めたようです。

そして、なんと言っても二乃の変わりよう!

マジで髪を切ってからめちゃくちゃ可愛くなってます!!

しかも、ツンツンだったのがこうして見てみると、可愛い素直キャラなんだなぁってことが二乃が割と素直に話してくれているところからも分かります。

実際には、ツンツンに見えてもその実、それは本心で、むしろ、こうして一人だけ取り残されたわだかまりに区切りを付けてしまえば一番話の分かる素直な子なんですよ!

これまでは五つ子が変わっていく不安や不満から、そうしたツンツンしか見えなかったけれども。

それを受け入れて折り合いを付けてしまえば、二乃は家族思いで、繊細で、いろいろと気苦労が多いけれど、心根では率直で素直な子なんです!!!!

あ^~なんだよ、これまでのツンツンはここまでのフラグか?

ギャップにしても可愛すぎるんですよ、ここからの二乃!!

3.風太郎、五つ子のために家庭教師を辞める、その時、五つ子は・・・

 前向きになった二乃、仲直りした二人、五つ子にも笑顔が戻ってきた。

そして、迎えるは期末試験ですが・・・ここで風太郎、家庭教師辞める宣言。

それを知った五つ子たちは何を思い、何をしていくのか・・・。

ここから一気にいろいろと変わっていく、そんな六巻の最後です。

以下、あらすじレビュー。

 

無事に仲直りをさせ、五つ子が戻ったところでやっと勉強再開。

問題集は全員終わらせているが、期末試験まで時間がないので小さな巻かれた紙を五つ子に渡す風太郎。

カンニングペーパーだ!」

引く五つ子に風太郎は、こんなものを使わなくてもいいように叩き込む、と言い放つ。

そんな風太郎に、意外にも二乃は素直に勉強を受け入れたのでした。

そして、時は過ぎて期末試験当日の朝。

風太郎は携帯の充電が切れたと言って五月から携帯を借り、誰もいないところへ電話をしに行きます。

電話の相手は五つ子の父親。

「今日をもって家庭教師を退任します」

「ただ勉強を教えるだけじゃだめだったんだ あいつらの気持ちも考えてやれる家庭教師の方がいい」

「俺にはそれができませんでした」

それを断る理由もないので承諾する父親。

そして、風太郎は父親に五月と二乃が喧嘩したことなどを話しますが、それに全く興味を示そうとしない父親に腹を立てます。

「少しは父親らしいことしろよ 馬鹿野郎が!」

そう言って風太郎は電話を切りました。

ーーーーーーー

試験が終わり、もちろん赤点だらけの五人の最初の家庭教師の日。

五つ子の元に現れたのは父親の付き人である江端さん。

江端さんの口から風太郎が自分から辞めたことを聞かされる五人。

真っ先に三玖が風太郎に会いに行こうとしますが、家庭教師としての任を受けている手前、最低限の教育をしなければ出ていかせることはできないという江端さん。

プリントの問題に取り組む五人ですが、どうしても最後の問題が解けない。

カンニングペーパー見ませんか?」

そう言ったのは五月。実は五人とも風太郎から貰ったカンペを筆入れに入れていた。

五人がそれぞれのカンペをめくると、そこには風太郎からのメッセージが。

それは、家庭教師から解放されてせいせいするというメッセージと・・・

「そこそこ楽しい地獄だった じゃあな」

このメッセージを見た姉妹を見て、一花はある提案をします。

ーーーーーーー

 クリスマス、ケーキ屋でバイトする風太郎の前に現れたのは五月。

「すみません 一ホールください」

風太郎がケーキを運んでくると、席には五つ子の面々が。

家までの配達を頼まれて断りますが、店長の計らいで五つ子の家に向かうことに。

歩きながら、黙って家庭教師を辞めたことを謝る風太郎。

それに対して、次の人が決まったと言う五月。

それを(あくまでも表面上は)喜ぶ風太郎。

「いいの?」

と言うのは二乃。

「このまま次の人に任せて私たちを見捨てんの?」

二回の試験で結果を出せなかった。だったらプロに任せるのがいい。

「これ以上、俺の身勝手にお前らを巻き込めない」

これに二乃は、それでもここまで来れたのは風太郎のせいだと言う。

「最後まで身勝手でいなさいよ 謙虚なあんたなんて気持ち悪いわ」

けれど、風太郎はもうあの五つ子のマンションに入ることは許されません。

と、まだマンションについていないのに一花が足を止める。

「ここだよ ここが私たちの新しい家」

そこには、少し部屋が広めなアパートが。

風太郎に家庭教師を続けてもらうためだけに、五人はマンションから出たのです。

「言いましたよね 大切なのはどこにいるかではなく 五人でいることなんです」

そう言ってあのマンションのカードキーを近くを流れる川に投げ捨てる四葉

それに驚いて、風太郎は川に落ちてしまいます。

それを見た五つ子は風太郎を助けようとみんなも川へ。

落ちた風太郎は、零奈から貰ったお守りが流されてしまいました。

なんとか岸に上がった六人。

「これだから馬鹿は困る お前らに配慮するのも馬鹿らしくなってきた」

「俺もやりたいようにやらせてもらう」

「俺の身勝手に付き合えよ 最後までな」

こうして風太郎は再び五つ子の家庭教師として働くことになったのでした。

 

はい、ここで終わりですね。

最後の最後まで濃いわ! やっぱりこの巻濃すぎだよ。

いやーにしても、風太郎が最初に比べて五人にいかに情を持って接してきているかが分かるところですよね。

というか、風太郎は態度が皮肉屋なだけで、最初から心根はいろんな人のことを考えて最善なことをして、温かい感情を持っている主人公なんですよ。

だから、嫌味っぽくても読者からの好感度高いんですけどね。

そして、五人はマンションから出てきてしまいましたねぇ。

一花が女優としてある程度稼げているとはいえ、これまでのように豪遊はできなくなってくるので、ある種庶民的な五つ子が見られるのはまた一興。

しかし、家庭教師を辞めた風太郎に会いに来たところで、風太郎に「家庭教師を続けろ」と後押しをするようなセリフを二乃がいうとは・・・。

五月との喧嘩と風太郎(キンタロー)を通して変わった二乃、最強に素直なツンデレキャラというよく分からないけれど最高な子になっています。

んで、最後の風太郎格好いいですねぇ!

「俺の身勝手に付き合えよ 最後までな」

もうここで「最後まで家庭教師として面倒を見る」ってことを宣言しているような。

さあ、こうしてマンションを失い豪遊できなくなった五つ子。

しかし、風太郎との勉強を続けることができるようになった五つ子。

失ったものは大きいけれど、この選択は間違いではなかったのだとこれから証明していくのでしょうね。

さあ、こうして五つ子の関係に一区切りつきましたが、これからどうなっていくのか!

見ものです。

以上、第六巻のレビューでした。

まとめ買いもあるでよ!