【Youtube】バ美肉おじさんとは一体何なのか? それは、デジタルに潜む闇や混沌であり、地獄であり、おっさんにとっては天国のような空間であった
みなさんは「バ美肉おじさん」というパワーワードを知っているだろうか?
このバ美肉おじさん。
もう、字面だけで「強そう・・・」と思ってしまいますが、その通り、強いのです。
というのはひとまず置いといて、辞書的な解説をまずはしておこう。
バ美肉おじさんとは何の略か?
「バーチャル美少女受肉おじさん」の略です。
字面がすごい。
まず「バーチャル美少女受肉」とは、Vtuberなどで活躍している人たちの中でも、特に美少女のキャラクターを使っている人に対して使います。
バーチャルな美少女のキャラクターに自分が声を当てたり動きを当てたりすることを「バーチャル美少女受肉」と言うわけです。
そして、ではバ美肉おじさんとは?
もうお分かりですね!
このバーチャル美少女受肉した「おじさん」ということになります。
なんてこったい・・・
1.バ美肉おじさんという名の混沌と地獄
1-1.バ美肉おじさん界隈の構図
バ美肉おじさんは混沌と地獄である。
簡単に言えば、バ美肉おじさん界隈の構図はこうである。
美少女(おじさん) ←(好意)← 視聴者おじさん
はい、混沌ねこれ。
美少女の皮を被ったおじさんを見ているのも大半はおじさんである。
そして、そのおじさんはそのバ美肉おじさんに対していろいろとまあネタではあるけれども、好意などのチャットをライブ配信などで送っていることも散見される。
また、最近行われたバ美肉おじさんのリアルイベントでは、イベント会場に集まったほとんどのファンが30歳前後のおじさんだったという。
おじさんの集団が、美少女の皮を被ったおじさんを見てもてはやす。
つまり、地獄である。
1-2.バ美肉おじさん配信者側がもうソノ気である混沌
バ美肉おじさん側も、もうそういった状況を煽っていると言って良いだろう。
バ美肉おじさん側もまあ、面白いだろうしなぁ・・・。
だって、配信している美少女の皮を被った自分(おじさん)に視聴者のおじさんたちがいろいろとノリノリでコメントしてくれるわけである。
これを気持ち悪いと言う方もおられよう。
しかし、これ、男同士のノリとして考えるとかなり楽しい状況ではある。
しかも、相手は美少女の皮を被ったおじさんなので、女性に対するときのように過度な自制をする必要もない。
バ美肉おじさんも視聴者も楽しい。
そうした状況ではあるのだが、傍から冷静に見れば混沌極まりないことに変わりない。
2.バ美肉おじさんはなぜ人気が出るのか?
2-1.バ美肉おじさんはおじさんからの人気が高い
さて、先ほども書いたように、バ美肉おじさんは基本的におじさん人気が大半だ。
女性のファンもいるようだが、配信を一度見ればわかると思うが大半というか、ほぼ10割がおっさんのコメントで埋まっていることがわかる。
まあ、中には女性もいるだろうが、あのコメント群を見る限りはおっさんである。
そして、おっさんのコメントはこうである。
「エッッッッ!」
「すこだ」
「これは薄い本出る」
つまり、おじさんが美少女(おじさん)に劣情を抱いている状況がある。
多くはネタだろうが、実際に薄い本もあるわけで、そういう需要もあるってわけだ。
2-2.バ美肉おじさんが人気が出る理由
では、バ美肉おじさんがおじさんから人気が高い理由はなんであろうか?
これは考えても見れば簡単なのではないだろうか。
その1:おじさんだからコメントに気を遣わずノリで話せていじりやすい
その2:おじさんだから話題が合う
その3:おじさんだから理想的な美少女を演じてくれる
その4:スキャンダル的なものがまずない
こうした理由が挙げられる。
どれも美少女キャラを本当に女性が演じていたらできないことだ。
こうした観点からみても、バ美肉おじさんがおじさんから人気を得ている理由がわかるだろう。
3.そこはおじさんたちにとって天国か? それとも終わりのない地獄か?
バ美肉おじさんは視聴者おじさんにとっては天国である。
なぜなら、相手が女性ではないので男同士のノリでもついてこれるし、更には、多少セクハラじみたコメントをしても安心してネタとして消化してくれる。
それに、こちらの要求には答えてくれやすい。
なぜなら、おじさんはおじさんの好みを把握しているからだ。
加えて、おじさんはおじさんと話題が合うし、スキャンダル的なものがまずあり得ないのでファンを裏切ることが絶対にない。
こうしたところから、安心しておじさんはバ美肉おじさんのファンになれるわけです。
それがガチ恋かどうかはまた別として、ネタとしてもファンになりやすい。
これは、おじさんたちにとって天国としか言いようがありませんなぁ・・・。
だが待て、しばし。
これを一旦、冷静になって傍から見てみよう。
美少女の皮を被ったおじさん に おじさん がわいわいしている
美少女の皮を被ったおじさん に おじさん がガチ恋している
さあ、この構図は改めて見てどうだろうか?
そう、これはどこにもなかった全く新しいデジタルの地獄である。
デジタルなので、劣化することがなく、終わりがない果てのない地獄である。
さあ、おじさんたちの行く末はどっちだ・・・